9月3日(ブルームバーグ):自民党が野党時代の2009年から3年間にわたり、総裁として党勢の立て直しに尽力した谷垣禎一氏が幹事長に就任した。小泉純一郎政権の財務相時代から消費増税を訴えており、エコノミストからは消費税率は来年10月から予定通り10%へ引き上げられるとの見通しが出ている。 谷垣氏は3日午前、党本部での記者会見で、消費増税について「法律上は8%からさらに10%へ上げていくというレールが敷いてある」と指摘。消費税増税が「財政の安定に寄与」し、「政策の選択肢を広げることに役立っている」との認識も示した。安倍晋三首相は年内に増税を最終判断する方針。 谷垣氏は安倍首相や麻生太郎副総裁兼財務相と「ポスト小泉」を争った06年の党総裁選で、消費税率10%への増税を主張。野党自民党の総裁だった12年には民主党の野田佳彦政権がまとめた増税法案の成立に協力することを決断した。昨年7月のブルーム