これまでわが国では、労働者の働き方を検証するワークライフバランス研究や企業での労務管理を検証する人的資本研究は豊富にあったが、両者を効果的に結びつけ、さらに、動学的な観点から両者の関係を検証するような試みは極めて少なかった。本調査は、この点を埋めるべく、企業とその従業員それぞれにアンケート調査を継続的に実施し、人的資本形成とワークライフバランスの関係を横断面的かつ時系列的に明らかにするものである。 調査は平成23年度から毎年1回のペースで企業とその企業で働く従業員に対して実施するもので、今年度は第2回目の調査となる。企業に対しては、人的資源管理(教育訓練を含む)やワークライフバランスに関する制度・措置、節電・環境対策、人件費、労働者数、労働者の増減、労働時間、産業保健の状況、財務の状況などに関する調査を行い、労働者に対しては、労働時間、生活時間、賃金、勤続年数、基本属性(性別、学歴、家族構