10月2日。晴天の続いていたパリは、この日も真っ青な空が広がっていた。快晴という表現はよく使うものだが 、三百六十度、どこを見渡しても一片の雲がないというのは、四方を海に囲まれた国ではそう何日もあるわけでない。前日、ナカヤマナイトが出走したドラール賞を観戦するためロンシャンを訪ねたが、強い日差しにどっと汗が吹き出した。私が初めてロンシャンに赴いたのは3年前。メイショウサムソンが参戦した年だ。雨が断続的に降り、上着を羽織っても肌寒いほどだったのを覚えている。この時期、ここまで暑さが残るのは珍しいことのようだ。 今年、日本から凱旋門賞に挑んだのは2頭。天皇賞春を制したヒルノダムールと、去年の凱旋門賞で2着に惜敗したナカヤマフェスタだ。ともに前哨戦のフォワ賞を使っての本番。強力なライバルが揃うなかにあっても、 優勝候補の一角として現地でも認識されていた。この2頭には共通点がある。昨今、質量とも圧
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