アジア新興国に対するメガバンクの進出拡大は、国内市場の縮小に悩む邦銀が、アジアの成長力を取り込む姿勢の表れだ。18日には三井住友銀行がカンボジア最大手銀の筆頭株主になると発表し、三菱東京UFJ銀行もスリランカ投資庁との業務提携を公表した。これらの国々では日本や欧米など外資企業の進出が進み、有望市場となりつつある。 三井住友銀は今年1月、カンボジアのアクレダ銀行に職員を派遣し、外資系企業に対応する専用部署を共同で設置した。日系企業などから数十件の相談が寄せられていたため、自らアクレダ銀に出資してカンボジア事業の本格化に踏み切った。 みずほ銀行は昨年、首都プノンペンに駐在員事務所を設置し、同国2位の商業銀行カナディア銀行や、東南アジアに広範な拠点網を持つマレーシア最大手銀メイバンクの現地法人と業務提携した。みずほ銀は「外資規制などの制限が少なく、迅速に事業を始められるのが魅力」と期待する。 同
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