インドを訪問中の岸田文雄外相は17日、ニューデリー市内での講演で、インドと中国が領有権を争い、インドが実効支配する印北東部アルナチャルプラデシュ州について、「インドの領土」と明言した。その上で「中国との係争地であると承知している」と述べた。 外務省によると、日本は印中間の国境線は画定していないとの立場だが、ホームページの地図では同州をインド領に含めている。日本の外相による印中間の領土問題についての発言は異例。 岸田外相はこの後、スワラジ印外相と戦略対話を行い、中国の台頭を念頭に日米印3カ国の協力などについて議論した。(ニューデリー 岩田智雄)
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