中国は春秋時代に職探しのために各地を放浪した孔丘先生は、しばしば反社会的な発言をしてしまうことで有名。 孔子以仲弓為有紱行曰「雍也可使南面」 仲弓父、賤人。孔子曰「犁牛之子騂且角、雖欲勿用、山川其舍諸?」 (『史記』仲尼弟子列伝) 「雍」というのは弟子の「仲弓」のこと。 つまりぼくらのアイドル孔丘先生は、「仲弓は南面させることのできる人材だ」と彼を評した。 で、その仲弓くんは父が賤しい出自だったが、「雑種の牛の子でも、毛並みや角がすばらしいなら、人間が雑種だからと無視しても山や川の神々の方で生贄に所望するだろう」と孔丘先生は言う。 当時の牛の使い道で一番上等なのは神への生贄。 つまり仲弓は人間が彼の身分の賤しさから無視しようとしても神々の方でほっとかない位の大物だぞ、というのである。 はい、また孔丘先生の不穏当発言出ました。 「南面」というのは君主のこと。 鄭玄その他多くの注釈では諸侯、劉