2012年11月27日、中国明清代の王宮である紫禁城(現在の故宮博物院)で、6年にわたった中正殿の修復作業が終了した。この日、修復事業を共同で行っていた故宮博物院と香港中国文物保護基金会が竣工式典を行った。新京報の報道。 【その他の写真】 紫禁城北西部にある建福宮花園内にある中正殿は、当時からチベット仏教の拠点として機能してきた。宮廷内でも深い信仰を得てきたチベット仏教ゆかりの経典や仏像、仏塔などが集まっている。1923年には火災に見舞われ、中正殿のうち宝華殿と雨花閣を除く大部分が焼失してしまった。2005年から始まった修復作業では、宝華殿の補修と消失した建物の復元が行われた。史料や写真、紫禁城内のほかの建築物を参照に進められた修復工事では、伝統的な材料と技術を用い、乾隆帝時代の様子を完全に再現する。 中正殿は、故宮博物院チベット仏教文物研究センターとなっているが、3年後には一般開放を目指