「カラムーチョ」と聞くと、ある年齢以上の人はかつての激辛ブームを牽引したスナック菓子だと懐かしい思いがよぎるかもしれない。そのカラムーチョの人気に再び火が付いている。販売する湖池屋によると、昨年6月から1年間の売り上げはなんと前年同期間比2割増加。SNSでは、にんじんとあわせてサラダにする「キャロムーチョ」なるものが話題になったりと、消費者にその魅力が再発見されているようだ。 湖池屋では昨年3~8月、じゃがいも不足によってポテトチップ類の販売が減り、カラムーチョの売り上げも例年の7~8割程度に落ち込んだ。その影響から足元の業績も今ひとつだ。そう考えると、過去1年間の2割増はたいしたことがないように聞こえるが、今年5月のカラムーチョの売り上げを2年前の5月と比べても4割増えているという。発売30年を超えるベテランスナック菓子としては、異例の売り上げ増といってもいいだろう。 背景にはエスニック