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ブックマーク / ityou.hatenablog.com (5)

  • 政権を取っていない党のすること/10、20、50議席 - 指輪世界の第五日記

    あの政党は妥協して政権を取ろうとしないから駄目だ、という台詞もまま聞きます。が、そうでもないのです。 政党は政権を取らなくても機能しています。 具体的には10議席、20議席、50議席に閾値があります。 10議席で代表質問権、および党首討論参加権が取れます。突っ込みのきつい党がこれを持っていると、その応対を報道されるプレッシャーが生じ、うかつにへぼいことがしにくくなります。 20議席で議案提出権が取れます。理想主義の党がこれを持っていると理想ばかり見た議案を提出するので、政権党はある程度それに対応した議案を作らなければならなくなります。これもプレッシャーといえますが、別の言い方でいうと、政権党を妥協させる効果があります。 50議席で予算付議案提出権が取れます。野党がこれを持って、政権党の予算案に対案を提出すると、それらを基準として審議が戦われることになり、「対案がない、これしかない」という甘

    政権を取っていない党のすること/10、20、50議席 - 指輪世界の第五日記
  • 僕の考えた最高の翠星のガルガンティア - 指輪世界の第五日記

    「こんばんはー。何見てるんですか。ああ、翠星のガルガンティア。2話か」 「こいつは面白い。もう見た?」 「ええ。ラストの圧勝、一同どん引きでしたね」 「あそこは見どころだ。何点かポイントがある。まず第1点、なぜ船団の一同がどん引きしているかというと、海賊は物資や人員の略奪を目的としているのであって、船団を皆殺しにするなどといった目的ではない。その被害者である船団側も、その略奪や誘拐へ対抗したいと思っているのであって、つまり海賊と船団は、互いに、殺戮レベルの抗争を開きたいと思っているわけではない。」 「略奪する相手じたいがいなくなってしまったら、海賊という商売が成り立ちませんもんね」 「しかし、あの少年は海賊の艦船を大破させ、人員を皆殺しにした。これはつまり、海賊と船団の対立の強度を、臨機的な略奪とそれへの対抗、ていどのレベルから、人員を殺戮するレベルに押し上げた行為だ。これによって両者はお

    僕の考えた最高の翠星のガルガンティア - 指輪世界の第五日記
    nagaichi
    nagaichi 2013/04/19
    あーいう無敵全能感ダダ漏れ状態は、古いガンダムならラスト近くに持ってきてたもんだけどな。
  • 暴力の予兆表現とおおかみこどもの雨と雪 - 指輪世界の第五日記

    「おおかみこどもはさ、雪斜面の疾駆のような躍動的なシーンが素晴らしかったのもあるし、あと、暴力の予兆表現が当に、実に素晴らしかった」 「ふうん?」 「以前、伊藤計劃さんが、スピルバーグの宇宙戦争のキャッチボールシーンはすごい、って書いていたけれど、http://d.hatena.ne.jp/Projectitoh/20050701」 「なにこれ読めばいいの」 「読んだほうがいい」 「伊藤計劃さんは苦手なんだよなー 話したでしょ? 神林長平先生が取り上げてたから虐殺器官とハーモニーを読んだんだけど、環境に対する主人公の主体性が、まさに…」 「読んだ」 「暴力行為そのものというよりも、それへの徴候、予兆をはらんだ状況を描くことが大事だと僕は思う。たとえばサウダーヂはそこがよかった。主人公の土方労働シーンでの肉体や重機の物理的な力の描写が強力で、そのへんからくる映画全体に常に伏流した暴力の予感

    暴力の予兆表現とおおかみこどもの雨と雪 - 指輪世界の第五日記
    nagaichi
    nagaichi 2012/08/17
    批評の視点ってのも、いろいろあるもんだ。
  • おおかみこどもの雨と雪/田舎とスタッフワークと強い方 - 指輪世界の第五日記

    (この映画でもっともバイオレントセクシャルで素晴らしいと思う風呂場で錠を下ろすシーンの画像が見つからない! ここにあると思って頂きたい) 「hoi」 「hai」 「他の作業しながらなんで応答率低いけれど、いるよ」 「これが細田守監督のインタビュー http://wired.jp/2012/07/21/interview-hosoda-mamoru/」 「とりあえず昨日の怒りの話をさせてもらうけどさ、」 「どうぞ」 「田舎の社会性、田舎で農業やってる社会集団はさ、すごく環境の共有部分が大きいから、ああいう動きにはならないんだよ。ああはならない」 「というと?」 「都会であれこれ雇用労働してる人らはさ、ある地域のお隣ご近所っていってもけっこう職種とかばらばらだからさ」 「たとえば、お隣のご主人が最近調子よくて昇進したらしいですわねとか、いったって、」 「そのうわさ話からそんなに自分とこの生活や

    おおかみこどもの雨と雪/田舎とスタッフワークと強い方 - 指輪世界の第五日記
  • 宮崎駿先生の近三作 - 指輪世界の第五日記

    「先輩。新聞とは珍しい。鞆の浦ですか。」 「ここしばらくポニョのことを考えてたんだけどさ」 「ほう…去年の映画ですが。長いですね」 「崖の上のポニョ、見た時はどうも何の話をしてるのかよくわからなかったのだけれど、最近やっとひとつ考え方を思いついた。宮崎駿先生が、子供をはげます映画を作るんだ、とおしゃっている線での考え方だ」 「ふむ? はげます。『出発点』でそんなことをおっしゃってましたね。えーと、 シャーロック・ホームズのある話に、ワトソン博士が「君は人類の恩人だ!!」と叫ぶくだりがある。そんなふうに世界を考えられたらどんなに楽だろう。… 残るは、他のジャンルがそうなっているように、職業意識しかない。ロボットの兵士だから戦い、刑事だから犯人を追い、歌手を志望しているのだから競争相手に打ち勝ち、スポーツの選手だから努力するのである。あとは、スカートの中への関心か、ズボンの中へかくらいになって

    宮崎駿先生の近三作 - 指輪世界の第五日記
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