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ブックマーク / t-hirosaka.hatenablog.com (5)

  • 石川達三『人間の壁』 - 恐妻家の献立表blog

    少し前に『人間の壁』を読んだ。石川達三の小説である。 今、手元にがないのでうろ覚えで書く。以下、ストレス解消のための戯言なので、間違いがあっても気にしないように。 石川達三『人間の壁』は、五〇年代後半の勤評闘争を背景として、1957年の佐賀県教組事件を題材にした作品で、1957年の八月から1959年の四月まで朝日新聞の朝刊に連載した新聞小説で、1959年には映画化されている。つまり、石川は同時代の、目の前で起きた事件を取り上げたのであって、解説などによると現地でていねいな取材をして執筆に取り組んだという。だからこの作品は、あくまで小説とはいえ社会背景についての情報がてんこ盛りでドキュメンタリー的要素も濃い。 財政再建のため教育への支出を削減する、そのために教師の人員整理をする、その際には組合関係者や女性をねらい打ちにする、という行政の方針により、夫が組合幹部であった女性教師が退職勧奨を受

    石川達三『人間の壁』 - 恐妻家の献立表blog
  • 古代人は神話を信じたか - 恐妻家の献立表blog

    この記事は昨夜、寝ぼけて書きなぐったので不備がありました。 コメントやブックマークもいただいたので、以下のように補いました。 先日、『史記〈8〉―列伝〈4〉 (ちくま学芸文庫)』滑稽列伝にある西門豹の逸話を取り上げたところ、コメント欄で、古代の人はどの程度まで神話や伝説を信じていたのか、という問題提起をいただいた。 http://d.hatena.ne.jp/t-hirosaka/20120115/1326560052 そういえば『ギリシア人は神話を信じたか―世界を構成する想像力にかんする試論 (叢書・ウニベルシタス)』というような題名のを読みかけたこともあったが、難しくて途中で投げ出してしまった。 なんだか以前に似たようなことを考えたことがあったように思って、日記を読み返したところ、このブログを始めて間もなくの頃プラトン『パイドロス (岩波文庫)』を材料にそういうことを考えた跡があった

    古代人は神話を信じたか - 恐妻家の献立表blog
    nagaichi
    nagaichi 2012/01/26
    古代人もそれぞれの見識に従って神話を信じたり疑ったりしたはず。司馬遷は『史記』を五帝から書き起こし、隧人・伏羲・女媧を扱わなかった。龍や麒麟を信じたかもしれないが、鯤や鵬はたぶん信じていない。
  • 西門豹 - 恐妻家の献立表blog

    不勉強といえば、西門豹の話があった。 『史記』「魏世家」に、西門豹(せいもんほう、と読むらしい)という人物がでてくる。『韓非子』によれば、もとは性急な人であったが、ゆるい皮帯を身につけることで、せっかちな気性を直したのだという。『史記』には、前四百年頃、魏の文侯によってこの西門豹が鄴という町の長官に任じられて、その善政が評判になったとある。 『史記』「魏世家」のこの記事は、文侯が子夏に学び、田子方、段干木ら賢人を重用し、臣に優れた人材が多くいたことを述べる文脈のなかで語られていることから、西門豹は有能な文官だったのだろう。 西門豹の善政については、具体的には「滑稽列伝」にあるのだが、岩波文庫では後世の人の加筆ということで訳出されておらず、私はちくま学芸文庫版で読んだ。 史記〈8〉―列伝〈4〉 (ちくま学芸文庫) 作者: 司馬遷,小竹文夫,小竹武夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 199

    西門豹 - 恐妻家の献立表blog
    nagaichi
    nagaichi 2012/01/12
    王鳴盛『十七史商榷』巻六の滑稽伝附もほぼ同じことを指摘してますね。
  • 義父の沈黙 - 恐妻家の献立表blog

    長崎新聞の記事から。 核廃絶「できない」4割、抑止論が壁 長崎新聞社被爆者アンケート http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20100809/02.shtml この記事の最後に以下のような記述があった。 今もケロイドに悩み「一度ノースリーブを着てみたい」と告白する記述もあった。 周囲の目なんてお気になさらずにお召しください、と申し上げたいところだが、そうもいかないのは被爆者二世の婿としては承知している。 私の義父(の父)は、長崎の被爆者である。身内のことだが、もう半世紀以上前のことなのであえて「歴史」というカテゴリーで記しておく。 義父は当時、熊大学の前身であった理工系の学校の学生だったが、勤労動員で派遣された先が長崎の工場だった。 幸い義父は九死に一生を得たが、たまたま建物の外にいた学友は行方不明になったままだそうである。 爆風で半壊した工場から脱出した

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  • 亡霊となって彷徨うことになるのは - 恐妻家の献立表blog

    現在進行中の時事問題について発言するのは危険なことである。見通しが外れて大恥をかく可能性があるからだ。 今なら西松事件がそういう話題だ。 この件に関しては、民主党の小沢代表は秘書の拘置期限が切れる来週24日に何らかの判断を示すと伝えられているので、それを待ってからおもむろに御託を並べれば格好が付くだろうが、それでは後出しじゃんけんのようで後味が悪い。 あと数日後には軽率を笑われるかもしれないのを覚悟の上で、いま思いついたことを放言しておく。 一木支隊 先日、ニュースを読んでいたら思わぬところで一木支隊の名が出てきたので驚いた。 「「ガダルカナル」化する特捜捜査」と題された郷原信郎氏の記事で「一木支隊」の事例が引かれていた。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090315/189047/ ガダルカナルの緒戦、わずか2000名の一木

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