作家、エンジニア、舞台デザイナー、コンセプト・プロモーター、グルメ、アート・コレクター、そしてブック・デザイナーなど数多くの肩書きを持ったアメリカ人マール・アーミテイジ (Merle Armitage) は、1940年代初めにパリからアメリカへ帰国した作家ヘンリー・ミラーの自宅を訪れた。そして歌劇、バレエ、音楽会の興行主として自己紹介した。「あなたは作家だったと聞いているが」と訊ねたヘンリー・ミラーに対して、マール・アーミテイジは「実際のところ私は本を書くというよりもデザインしているのです。」と答えた。その答えにヘンリー・ミラーは「本はデザインされなければならないのかね?」と疑うように訊ねたそうである。 FIT FOR A KING THE MERLE ARMITAGE BOOK OF FOOD / Ramiel McGehee 1939, NY, 258 pages, 200 x 240