台風被災の川崎市市民ミュージアム、『少年マガジン』『鉄腕アトム』など4万点の収蔵品を廃棄処分に令和元年東日本台風によって収蔵庫の浸水と収蔵品の被災を受けた川崎市市民ミュージアム。川崎市は同館所蔵の資料約4万点について廃棄処分すると発表した。 被害を受けたマンガ雑誌等を収蔵する第6収蔵庫の様子 提供=川崎市 2019年10月の台風19号によって収蔵庫が浸水し、収蔵品が被災した川崎市市民ミュージアム。現在も修復作業が継続されるなか、約4万点の収蔵品を廃棄処分することが明らかになったた。 1988年に開館した川崎市市民ミュージアムは、写真やマンガ、グラフィック、映画、映像などの「複製技術芸術」の歴史に関わる総合的なコレクションを有する美術館。令和元年東日本台風では9つの収蔵庫が浸水被害を受け、収蔵品が被災した。昨年6月には約22万9000点の収蔵品が運び出されたが、いまだ修復作業は続いている。