北の海に「オオカミウオ」というものすごくカッコいい魚がいる。 どうしてもこの魚の生きている姿を自然下で拝んでみたかったので、この夏に知床で釣り上げた。そして食べた。 しかも、それがきっかけでちょっとした騒ぎが起きてしまったのだ。 この場を借りて顛末をお話させていただく。
実を言うとこの記事は本来、野鯉の臭みを乗り越えるための時短レシピというタイトルで掲載されるはずだった。 一般に野生の鯉というのはよほどきれいな川でもない限り、しばらく清浄な水の中で泥吐きをさせないと臭くて食べられないと言われる。しかもその期間が10日とも2週間ともいわれるからなかなかたいしたスローフードである。だが、鯉はあちこちの川や池で手に入るごく身近な食材でもある。泥吐きの過程をすっ飛ばして調理時の工夫で臭いを消すことができれば、それは素敵で意義ある発見ではないか。さあ、実験しよう。そして本サイトを通じて多くの読者にその発見を知らしめようではないか。 と、張り切っていたのだが、予想外の展開を迎えてしまった。
「アカマンボウ」という魚がいる。マンボウと名は付くが、あののんびりしたマンボウとは縁の遠い、むしろリュウグウノツカイに近縁な深海魚である。 そしてこのアカマンボウ、マグロの代用品として回転寿司などで利用されることがあるという噂がまことしやかに囁かれている。深海魚がマグロ!?アカマンボウは本当にそんな代役を務めうる魚なのだろうか。一尾丸ごと買って検証してみた。
小学生の頃だったか。自然体験学習のようなものに参加した際、引率のおじさんに「ちょっとあの草をかじってみてごらん?」と道端の雑草を半ば無理やり食べさせされたことがある。見た目には何の変哲もない草だったが、歯を立てた瞬間に舌の上に強い酸味が広がった。あふれ出た唾と一緒に葉っぱを吐き出すと、おじさんは「ハハハ、すっぱいだろう!」とさも有用な知識を伝授したかのように得意げに笑った。
アバサー、イラブチャー、ミーバイ、グルクン…。沖縄には呼び名の面白い魚が多い。でもそれは僕たち本土の人間が琉球独特の言葉の響きを新鮮に感じているだけであって、その意味合いに面白味を見出しているわけではない。 だが誰もが「何それ!?」と言ってしまうような意味ありげな名を持つ魚もいる。「オジサン」に「コウコウセイ」、そして「ハマサキノオクサン」だ。
ある日、魚介類に関する雑学本を読んでいると面白い記述を見つけた。 現代では色々な魚で作られているかまぼこは、元々川魚のナマズを材料としていたというのだ。 ナマズのかまぼこ…。かまぼこの元祖…。どんな味なんだろう?
子供の頃よく遊んだ近所の公園やグラウンドには、なぜかよくワカメが落ちていた。地元の子どもたちは「公園ワカメ」という身も蓋もない名で呼んでいた。 同じような記憶を持つ人も多いことだと思う。 調べてみると、まあ当然のことながらその物体はワカメではなかった。しかし、なんとワカメと同じように食べられることがわかった。これは試してみなければ。
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