レコードやカセットテープの時代から現在に至るまで、ゲームに使用されているBGMや、原曲をアレンジした楽曲などを収録したアルバムが数多くリリースされている。筆者も幼い頃からゲーム音楽が大好きで、今でも仕事や移動の最中などに愛聴し、新品・中古を問わず、ゲーム音楽が収録されたアルバムをときどき購入している。 これはあくまで私見だが、ゲーム音楽のアルバムを購入する際は、メーカーの公式サイトや通販サイトで検索しても、聴きたいゲーム音楽は実際に音源化されているのか、作曲者は誰なのか、あるいは専門家による評価はどのくらいかといった情報が見つからない場合があることが、今も昔も悩みの種だ。 しかし、そんな悩みを解決してくれそうな1冊の本が、今年の5月に発売された。その名もズバリの新刊、「ゲーム音楽ディスクガイド」である。 本書は、音楽およびゲーム音楽に造詣の深いライターが選んだ名盤の数々を、およそ270ペー
早速だが皆さんは、“ゲーム音楽”についてどのようなイメージを持っているだろうか。激しく、物悲しく、壮大に、叙情的に、コミカルに、あらゆるシーンを盛り上げてくれる音楽は、ゲームにとって必要不可欠なものだ。あるフレーズを耳にするだけで、情景が浮かんでくるという思い出深い曲もあることだろう。その重要さに疑いの余地などなく、そればかりを聴くというファンも大勢いるほどだ。 では、ゲームから切り離して、単独の“音楽”として考えるとどうだろうか。おそらく、その印象がボヤケてしまう人も多いだろう。ゲームの内容に触れずに、音楽だけについて語ることはなかなか難しいはずだ。それほど密接にゲームと結びついているということの証だろうが、それは1つの疑問に行き着く。つまり「あるゲームの音楽は、そのゲームをプレイしたことがない人にとっても楽しめるものなのか」ということだ。 こんな不躾な質問に、これ以上ない回答者が応えて
TVゲーム好きですか? 最近ゲーム音楽コンサートに良く行く様になりまして、もっと手軽にコンサート等を聞きたいから、業界をもっと盛り上げたい!と思う様になりました。 そこでゲーム音楽について、主観ながら解説します。 ゲーム音楽とは ゲーム音楽とは、主にTVゲームのプレイ中に流れるBGMのことです。 TVゲームも、今はスマホ、携帯プレーヤ(Nintendo3DS等)、据え置き機(PlayStation等) 等、ゲームであれば何でも対象とされています。 ゲーム音楽の種類 ゲーム音楽には2種類の楽しみ方があります。 (1)演奏 ゲーム音楽を自分で演奏して楽しむ方法です。 意外に、世の中には発表会、学園祭のバンド 等といった所で演奏している物がゲーム音楽だったりすることもあります。 昨今では、インターネット上に演奏した動画をあげて共有することが目立っています。 ゲーム音楽の人気は、主にこのインターネ
今回からは「ゲーム音楽史」の内容を踏まえたうえで、もっと細かいゲーム音楽の話を「ゲーム音楽論」として展開していきます。 この「ゲーム音楽論」は音楽の中身の話がメインになるので、多少専門的な話も出てくると思いますが、なるべく分かりやすい言葉で書いていきたいです。 ゲーム音楽・ゲームミュージックというジャンル 「ゲーム音楽」という言葉は、クラシックやロックなどという音楽の特徴で分けた音楽ジャンルではなく、ゲームに使用されている音楽全般のことを指すので、言葉としては用途で分けられるジャンル、例えば映画音楽・環境音楽などに近いでしょうか。 その音楽的な内容は、時代や作曲者によって様相が異なりますが、多様な音楽ジャンルの複合体です。 こういう言い方だと、なんだか漠然としていて掴み所が無い感じになってしまいますが、自分は「ゲーム音楽らしい音楽」というのも確実に存在していて、音楽的な特徴もあると思ってい
こんにちは、サウンドクリエイターのユーフルカ(@YouFulca)です。 この記事では、私の本職でもあるゲームの音楽の特徴についてお話しします。 もはや音楽の一つのジャンルとして確立された”ゲーム音楽”。 では、ゲーム音楽とは、何をもってゲーム音楽なのか? これからゲーム音楽を作ってみたい人は是非読んでみてください。 ループが前提で作られている まずは当たり前の話ですが、ほとんどのゲーム音楽は曲が途切れることなく そのシーンが終わるまで延々とループするように作られています。 (昔のゲームなどにはいったん終わってまた初めから、という曲もあります) これは作曲段階から明確に尺などが決められていたりするので、 作曲家はパソコンで打ち込み作業をしながら 「あと20秒後にループしなきゃいけないから、こういうコード進行かな…」 「こういう展開にしたいけど尺が足りねええええぇぇぇぇぇえええ!!!」 など
これら異ジャンルの要素同士のハイブリッド(複合・融合)によって、斬新な個性が生まれるのではないかと自分は考えています。 メロディータイプが4種類、アレンジタイプが3種類、リズムタイプが5種類あるので、単純計算で組み合わせは60通り。複数タイプの複合型を考慮するとさらに多くの組み合わせが考えられますが、この中で意外な組み合わせほど、斬新で個性的な音楽が生まれるという事は容易に想像出来るのではないでしょうか。 例えば、東方Projectならテクノロック系ビートのリズムセクションに濃いJMMメロディーが乗っている曲が多いし、悪魔城ドラキュラシリーズなら、1面BGMはクラシック型メロディー+ロック型アレンジの楽曲が多いですよね。 ロマンシングサガシリーズはバトル曲が有名ですが、あれはJMM型メロディー+クラシック型アレンジ+ロック/フュージョン型リズムという組み合わせで異彩を放っていました。 植松
ゲーム音楽論では、今までゲーム音楽の作編曲と構造的特徴について考えてきましたが、自分はコード進行にも一定の傾向があると感じてます。 今回は、初期ゲーム音楽の王道的コード進行についてお話しますが、コード進行の話題は膨大な内容になってしまうため、個別曲については「ギター演奏・コード進行」の記事を見ていただくとして、今回は本当に代表的・特徴的なものに絞って解説しようかと。 少々専門的内容も出てきますが、イメージしやすいように有名曲の例を挙げながらやっていきます。 ゲーム音楽のコード進行の特徴 ゲーム音楽は比較的短い区間をループする構造のものがほとんどで、初期のものは16小節とか32小節、発展期以降も1ループ1分から2分くらいが主流です。 一般の音楽だと循環コード(2小節から16小節くらいで延々と繰り返すコードパターン)を使って短いループを作るのが一般的ですが、ゲーム音楽の場合、短い中で転調しまく
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