「週刊少年サンデー」(小学館)が2021年に入ってTikTokと2度のコラボを実施した。第1弾は『よふかしのうた』『古見さんは、コミュ症です。』『葬送のフリーレン』のハッシュタグチャレンジ(5月19日~7月14日)、第2弾は高橋留美子とあだち充のキャラクターを使ったスペシャルエフェクトが登場するというものだった(7月28日~9月8日)。 2020年からTikTokの紹介動画発で売れた本が目立つようになってきたが、出版社発のキャンペーンの効果はいかほどだったのか。そこから見えてきたマンガとTikTokコラボの可能性と課題について、この企画を主導した小学館マーケティング局コミックSP室宣伝グループ戸板麻子氏に訊いた。 獲得したい層に違いがあった ――「週刊少年サンデー」がTikTokとコラボした経緯は? 戸板 もともとはサンデーで連載中のコトヤマ先生の『よふかしのうた』で何かやりたい、というこ