小さめのお茶碗1杯には、お米が何粒入っているだろう? いつも何気なく食べているごはん。ふだんだったらそのまま流していることでも、こんな疑問を持ってみると、これまで気がつかなかった視点や発想が生まれる。 こんな問いかけがあったのは、テレビ番組『デザインの梅干』(NHK・Eテレ 2015年2~3月 、6 回シリーズで放送)の中でのひとコマです。この番組はグラフィックデザイナーの佐藤卓さんが講師をつとめ、何の変哲も無い日常生活が、デザインの考え方を身につけると、フレッシュで豊かなものになり、それは仕事に生かせる発想のヒントにもつながるということがテーマでした。 拙著『アタマの体質改善』(日本経済新聞出版社)で伝えたいことと共通するテーマを掲げているこの番組。毎週、「そうそう!」「ふむふむ!」と共感しながら見ていました。 お茶碗1杯に入っているお米の数を想像したり、調べてみたりすることから、農業の