歴史的事実の検証に必要な古文書。だが、その中に嘘が含まれているものもある。そんな偽文書の一つが、江戸時代後期に国学者の椿井政隆によって作られた「椿井文書(つばいもんじょ)」だ。京都や滋賀を拠点に偽の歴史を大量につくったとされる。それを検証する本が昨年出版されると、各地で困惑する人が出始めた。椿井文書には何が記され、どんな影響を与えているのか。取材した。(取材、撮影:ノンフィクションライター・伊田欣司/Yahoo!ニュース 特集編集部)
ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/
前にも書いたが、加藤康男著『関東大震災「朝鮮人虐殺」はなかった!』(ワック 2014年)における虐殺否定論は、論理的には次のような構造を持っている。 朝鮮人が暴動を起こしているというのは流言ではなく事実だった その証拠に、震災直後の新聞に暴動を伝える記事が大量に載っている 後にこれらが流言とされたのは、政府が隠蔽工作を行ったからだ 朝鮮人は確かに殺されたが、これは暴動に対する反撃の結果だから虐殺ではない 震災直後の新聞に掲載された朝鮮人暴動記事(加藤氏がもっぱら依拠する9月3日付東京日日新聞も含め)にまったく信憑性がないことはこちらで説明しておいた。 朝鮮人暴動の実在を主張する唯一の根拠だった新聞記事の証拠性が否定された以上、隠蔽工作説も含め、上記主張の成立する余地はない。当たり前だが、もともとなかったことを隠蔽するための工作など、行われるはずがないからである。 とはいえ、この手の否定論が
江戸の人々が身につけていたという、「傘かしげ」「肩引き」などの「江戸しぐさ」……。これらはなんと、80年代以降の創作だった! 批判的検証本『江戸しぐさの正体』以降も行われている検証作業を、可能な限りリアルタイムに近い形でお伝えします!
トンデモな「江戸しぐさ」は何をめざしていたのか 「江戸しぐさ」という、江戸時代の江戸の庶民がつくったというマナー集みたいなものがあって、それがなぜだか過度にいろんなところでもてはやされていたところ、これがどうやら歴史的には根も葉もない「ねつ造」、いわゆるトンデモではないかということが、しばらく前から話題になっていた。 ◇偽史・大型お笑いトンデモ「江戸しぐさ」 これがついには道徳の教科書にまで掲載されていることがわかり、どうにもこれはおかしいんじゃないかということになった。 まあ書いてあることは『気くばりのすすめ』みたいな、誰も否定できないようなマナー集みたいなことなので、それはそれで目くじらたてる話なのかという指摘もあるし、それはわからないでもない。この「江戸しぐさ」が現代に伝わらなかったのはそれを伝えようとした江戸っ子が虐殺されたからだ・・・というような、いわゆる古史古伝のようなところは
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く