伊ローマのトレビの泉で、月に1度の清掃作業中にコインを回収する作業員(2017年5月2日撮影)。(c)AFP/Alberto PIZZOLI 【11月11日 AFP】財政難にあえぐイタリアの首都ローマ市当局が、観光名所「トレビの泉(Trevi Fountain)」に投げ込まれる硬貨に熱視線を向けている。 トレビの泉に観光客が投げ込む硬貨の額は1年で最大100万ユーロ(約1億3000万円)に達するとされ、これまではカトリック教会系の慈善団体カリタス(Caritas)に寄付されてきた。だが地元メディアの10日の報道によると、今後はローマのビルジニア・ラッジ(Virginia Raggi)市長の手元へと渡り、市当局が決定するプロジェクトの財源として使われる予定だ。 300年近く前のバロック時代に建てられたトレビの泉については、背を向けながら硬貨を投げ入れた人は必ずローマを再訪できるとの伝説がある