画像説明, エルサレムでは4月から緊張が悪化していた。写真はエルサレムで向き合う、イスラエル警官隊とパレスチナ人男性 イスラエル人とパレスチナ人が今あらためて対立を強め実力行使に出ているのは、双方の長い紛争による深い傷がまたしても悪化してしまったからだ。中東地域の中心にぱっくり開いた生傷ゆえに、人と人が面と向き合う激しい衝突が、ロケット弾の発砲や空爆へと発展し、死者が出るに至っている。 中東和平問題が近年、前ほど目立つニュースにならなかったからといって、問題が終わったわけではない。課題は変わっていないし、数年どころか数世代にわたる対立と殺害が生み出す憎悪とわだかまりも変わっていない。