デザインドリブン・イノベーションとは、製品に新しい意味(製品の体験から得られる価値など)を与えることによって生じるイノベーションを指す。純粋な技術革新によるイノベーションとは異なる概念である。製品のデザインを工夫すること、他分野の技術の導入、消費者の潜在ニーズ抽出などによりデザインドリブン・イノベーションが実現される。事例としては任天堂のWiiやAppleのiPadが挙げられる。劇的な技術革新は期待できない状況の中で、デザインドリブン・イノベーションの概念を取り入れることは、日本企業の成長の契機となり得る。 イノベーションという言葉を初めて定義したのはオーストリアの経済学者Schumpeterであった。彼は著書「経済発展の理論」(1977年)において、イノベーションを「新しいものを生産する、あるいは既存のものを新しい方法で生産することであり、生産とはものや力を結合すること」と述べている1)
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