「社会とは、いくつもの齟齬感や、違和感や、隔たりの意識が複雑に交錯しあう苛酷な空間にほかなりません」――。 東大生の心を慄(ふる)わせた伝説の入学式式辞のほか、大学は知と人が行き交い別れる「寄港地」たれと説く「第三世代の大学」論、運動論、映画論など、仏文学・映画評論の大家が、学問と教育に関わるすべての人に真摯に呼びかける、知の革新のための書! [目次] いま、この書物の読者となろうとしているあなたに 一 齟齬の誘惑 二 真実の位置 三 第三世代の大学 四 東京大学をめざす若い男女に 五 視線の論理・視線の倫理 総長日誌 学術文庫版へのあとがき 「社会に生きているわたくしたちは、何かを理解することで変化するのだし、当然、その変化は社会をも変容させる契機をはらんでいるはずです。ところが、「何かを理解したかのような気分」の蔓延は、そうした変化や変容の芽を、いたるところでつみとってしまいます。」
幻獣は、妖怪でも幽霊でも未確認生物でもない。異界からやってきたこの“不可思議な生き物”は、多くの日本人を魅きつけ、ある時は恐れられ、ある時は敬われながら伝承されてきた。河童、鬼、天狗、人魚、龍のほか、未来を予知する人面牛・件(くだん)、雷が鳴ると空から落ちてくる雷獣、馬を一呑みにした蜥蜴(とかげ)など千差万別だ。 本書は、江戸時代から明治時代を中心に、各地の瓦版、錦絵、妖怪本、ミイラ、報道記事、絵葉書などをとおして、その時代背景を交えながら、奇想天外な生き物たちの世界に迫る。絵図を多数収録! 「これは、人々が求めたロマン溢れる記録だ!」朝里樹氏 【目次】 はじめに 1章 幻獣名鑑 河童 鬼 天狗 人魚 龍 雷獣 その他の幻獣たち 2章 予言する幻獣 件 アマビコ アマビコの系譜 予言獣の共通性 吉祥の幻獣たち 異形の幻獣 3章 記録のなかの幻獣 メディアと幻獣 江戸の幻獣文献 幻獣のデザイ
累計18万部突破! 「読む元素事典」の決定版が、〈国際標準の最新元素周期表〉に完全対応! 元素とはなにか──? ・各元素の性質の違いはどう決まる? ・周期性があるのはなぜ? ・天然の元素と人工元素の違いとは? ・元素の数はどこまで増える? ・元素発見ランキングの第1位は誰? ・原子量などの重要データはなぜ変動する? ……ほか、元素番号1番「水素」から118番「オガネソン」まで、「万物の根源」をなす全元素を徹底詳説! 本書が支持される4大理由とは? 1:「元素の本質」をいきいきと描き出す。 事典的要素が充実していることはもちろん、読み物としても面白い。具体的なエピソード満載で、各元素の個性を紹介。 2:全118元素の特性や用途など、重要ポイントが一目瞭然。 化合物や現象の列挙にとどまらず、その原因やメカニズムを掘り下げて解説。 3:生命と元素の関わりがよくわかる。 生命活動に必須の元素から、
そもそも「地政学」とは何か? 地理的条件は世界をどう動かしてきたのか? 「そもそも」「なぜ」から根本的に問いなおし、激動世界のしくみを深く読み解く「地政学入門」の決定版! 現代人の必須教養「地政学」の二つの世界観を理解することで、17世紀ヨーロッパの国際情勢から第二次大戦前後の日本、冷戦、ロシア・ウクライナ戦争まで、約500年間に起きた戦争の「構造を視る力」をゼロから身につける! 「一般に地政学と呼ばれているものには、二つの全く異なる伝統がある。『英米系地政学』と『大陸系地政学』と呼ばれている伝統だ。両者の相違は、一般には、二つの学派の違いのようなものだと説明される。しかし、両者は、地政学の中の学派的な相違というよりも、実はもっと大きな根源的な世界観の対立を示すものだ。しかもそれは政策面の違いにも行きつく。たとえば海を重視する英米系地政学は、分散的に存在する独立主体のネットワーク型の結びつ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く