『高畠通敏集2 政治の発見』の中の、「管理民主主義の政治構造」(初出:1978年)と、「一国社会主義者――急進的知識人の転向の原型」(初出:1959年)を読む。 高畠通敏集〈2〉政治の発見 作者: 高畠通敏,栗原彬,五十嵐暁郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/07/07メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る前にも書いたと思うが、高畠氏の文体は、以前に思っていた以上にクリアカットかつ平易であり、大変素晴らしいことだと思う。 「管理民主主義の政治構造」を読んで、あらためて思ったのは、確かに70年代に管理社会論が唱えられたことには理由があったのだろうけれども、でも、まだ「ゆるさ」のようなものがあったのではないかな、ということだ。今と比べたら、管理からもれそうなところがたくさんあったんじゃないかなと思ってしまう。 でも、気管理社会が同時に「組織社会