先月アメリカを訪れていた中国の貿易問題を扱う代表団は「手ぶら」で帰国しました。 その間、トランプ政権はメキシコとの貿易協定に合意し、「不可能!」とさえ言われた北米自由貿易協定(NAFTA)の破棄、ないしは大幅な改変を着々と進めています。 そもそもNAFTAとかTPPなどの貿易協定は通商問題を大統領の「きまぐれ」から守るために締結されるものであり、政権交代などのショックに対しても耐性を持たせることでビジネスの当事者たちが安心して商取引を続けられる基盤を提供するという意図で行われるのです。 そのNAFTAに激しく揺さぶりをかけているトランプ大統領の手腕は、甘く見るべきではない気がします。 日本の人たちは(どうせトランプなんてすぐ消えるさ)と思い込んでいるフシがあります。それは、そうなのかもしれません。 しかし少なくともドナルド・トランプ本人は「当然、2期8年大統領を務める!」という気でいます。
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