ミネソタ州セントポール(CNN) 大学生に専攻を尋ねて「ヒップホップ」という答えが返ってきたら、驚く人が多いだろう。当地のマクナリースミス音楽大に、米国内の大学で初めてとされるヒップホップ音楽のコースが登場し、学生たちが実技と理論の習得に励んでいる。 ヒップホップ課程は今年度から設置された。1年半で修了し、その後引き続き音楽学士号などの取得を目指すことも可能だ。 ここで学ぶ学生の1人、オースティン・ハルズさん(19)は高校卒業後、いったんコミュニティ・カレッジ(2年制公立大)の一般教養課程に入ったが、数学が苦手で続かなかったという。「それで、勉強するなら自分の好きなことにするべきだと気づいたんだ」と、ハルズさんは話す。 かれの「好きなこと」はドラム演奏だった。「最初、音楽の大学へ進むという道は考えていなかった。有名ミュージシャンの多くは音大なんか出ていないからね」――だが同大のヒップホップ