外国映画(洋画)を日本で上映する際、劇中音楽の著作権者らに支払われる使用料が「海外に比べて著しく低い」として、日本音楽著作権協会(JASRAC)が事実上の値上げを求めた。映画界には動揺が広がっているが、映画音楽をめぐって何が起きているのか。 2%と0・0007% JASRACが11月8日に東京都内で記者会見し、洋画で使われる音楽の使用料の変更を求めた。 JASRACは、自分たちに作品を委託している作曲家、作詞家らに代わって音楽の使用料を徴収する組織で、洋画についても、全国の映画館で構成する「全国興行生活衛生同業組合連合会」(全興連)を直接の相手として徴収している。 JASRACは今回、その額が洋画の興行収入(劇場での飲食物販も含んだ売り上げ)に見合っていない、と指摘している。 いくらか。1本18万円だ。「1本」といっているのは、映画館の数や動員観客数を計算には入れない、という意味。つまり興