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ブックマーク / uakira.hateblo.jp (5)

  • オルタネートゴシックがゴシック体の起源という迷信 - 日本語練習虫

    1903年に American Type Founders からリリースされた Alternate Gothic がサンセリフ系の活字書体を「ゴシック」と呼ぶ流儀の源だという俗説は、日のこととしてもアメリカのこととしても適切ではない――という件を、ざっくり記します。 アメリカの状況について、例えば Boston Type Foundry の1860年版活字見帖を見ると、ブラックレター系統のものが「Black」とか「Anglo-Saxon」とか「Text」なんていう風に呼ばれています(http://archive.org/stream/condensedspecime00bost#page/n47/mode/2up)。サンセリフ系統のものの呼び名は「Gothic」です(http://archive.org/stream/condensedspecime00bost#page/n81/mo

    オルタネートゴシックがゴシック体の起源という迷信 - 日本語練習虫
  • 和文ゴシック体創出の研究/ゴシック体史研究の最前線 - 日本語練習虫

    アンチゴチLOVEな己、最初期和文アンチック体活字について調べてたのと平行して、当然和文ゴシック体活字についても重大な関心を持ち続けてゐだった。 2005/10/28: 鉄道小説『鳴神組』の時刻表を刷った活字 - 日語練習中 2006/12/19: 板倉雅宣『活版印刷発達史』のことなど - 日語練習中 2007/06/07: Alternate Gothicがゴシックの源といふデマについて - 日語練習中 2007/06/16: Alternate Gothicゴシック起源説の起源 - 日語練習中 2007/07/07: 明治24年のAlternate Gothic - 日語練習中 昨年暮れに小宮山博史「和文活字書体史研究の現状と問題点」(『デザイン学研究』二〇一〇)を読むためにciniiの購読を登録した後、科研費による「和文ゴシック体創出の研究」が行はれてたのを同誌バックナンバ

    和文ゴシック体創出の研究/ゴシック体史研究の最前線 - 日本語練習虫
  • マンガのノセ文字 - 日本語練習虫

    さて、『アイデア』336号(asin:B002HESMNE)で言及した、島和彦『炎の転校生』(『週刊少年サンデー』1985年40号)の図版なんだども: この「出た! 暗黒流れ星!!」といふ必殺技の名称に見られるような文字の刷り方を、「スミノセ」文字と呼ぶことを、美術出版社『印刷・製版の表現技法』(asin:456832162x)によって今頃知った己。 よく見るとこれは、同書の表現を借りれば「スミノセ」文字に細く「白フチドリ」をした状態である。 一昨日「写植でネガ印字(黒地に白文字)ってアリなんだべか」に記した疑問は、小学館叢書版のタイトル文字が、単なる「白ヌキ」文字の「黒フチドリ」にしては文字の周囲の黒塗り部分が大きく、まるでラベルライターで黒地テープに白文字を刷ったような感じに見えるんだけど、何故だらうといふ話。 ワザとやったのか、どこかの過程での手抜きによってさうなっちゃったものなの

    マンガのノセ文字 - 日本語練習虫
  • 1994年の極太明朝 - 日本語練習虫

    先日の記事「小谷充『市川崑のタイポグラフィ』と「エヴァ明朝」」へのコメントでogwataさんからご教示いただいた『EYECOM』誌の連載「仰天新聞」なんだども、ogwataさんのご厚意により拝読することが出来た。連載記事の筆者唐沢よしこ氏と編集者小形克宏氏が、ガイナックスのネットワーク部神村氏と広報部佐藤氏にインタビューを試みたもの。曰く: 「『エヴァ』は企画書もDTPで作ったんですよ」 「庵野が自分でコンピューターいじったんですけど、どうもその時に気に入ったフォントが無かったみたいなのです。だから、制作が始まって最初にしたことはフォント探し(笑)」 「で、見つけたのが“俺明朝”です」 「マティスEBというポストスクリプト・フォントです」 「コレはどうしてもぶっとい明朝が欲しいという庵野のお気に入りになりました。それで“俺明朝”、と(笑)。劇場版のポスターなどにも使われました」 企画書で使

    1994年の極太明朝 - 日本語練習虫
  • タイポスのマンガデビューとマンガ表現上の役割 - 日本語練習虫

    タイポスは、1970年頃の少女マンガ界でマンガデビューを果たしたんでねぇべかと、今のところ己は思ってゐる*1。 初出誌ば確認してゐないので定かでは無ぇんだども、例へば(1)一条ゆかり「ジルにご用心」で物語の導入ナレーションにタイポスを使ひ*2、(2)一条ゆかり「彼」ではモノローグにタイポスを使ふ*3、といった具合に、1969年の写植文字版発売開始から間もなく、少女マンガ界の中でも先鋭的な存在だったらしい*4『りぼんコミック』掲載作品が、1970年頃からタイポスば試し始めてゐる。 少女マンガの世界ではその後、(3)大島弓子「星にいく汽車」*5で“作者以外の者のココロに響いてゐる状態の詩”の表現にタイポスが使はれたり、(4)一条ゆかり『デザイナー』の前編では単に横書きだった外国語のセリフが後編では横書きでかつタイポスになってゐたり*6、(5)一条ゆかり「エスパー狩り」ではテレビ音声にタイポスを

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