新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国・武漢市から帰国し、千葉県勝浦市の勝浦ホテル三日月に滞在していた141人が13日朝、市民らに見送られながら、政府が用意したバス4台などで帰宅した。12日夜に出発した36人を含め、ホテルに滞在していた人たちは全員が勝浦市を離れた。 ホテル前の歩道に約150人が集まり、手を振って送り出した。「心はひとつ」「また来てね」と書いた紙を掲げた同県南房総市の団体職員、鈴木康雄さん(55)は「想像もできない苦労、心配があっただろう。まずはゆっくり体を休めて、また勝浦のおいしい海の幸を食べに来て欲しい」と気遣った。 勝浦市の土屋元(はじめ)市長は、151年前の2月13日に米国船ハーマン号が勝浦沖で遭難した際、地元の人たちが救助をしたことに触れ、「(帰国者の)受け入れ当初は不安もあったが、折り鶴や中学生のメッセージなど、先祖から守ってきた市民の人間性が帰国者を励まし