国際金融お勉強プロジェクトの一環です。国際金融に入る前に、クルーグマンモデルよりまともな貨幣の基礎付けについて学ぶことにしました。日本人でマクロ経済学を学ぶものとしては、清滝=Wrightモデルは学んでおきたい。超有名な論文なので、清滝先生が執筆された解説(ここ)を初めとしてたくさん解説はあります。この記事は、清滝先生の解説の要約です。(日本語の論文の要約なんていらないって?あんまり正しいことを言ってると経済学者みたいに嫌われますよ。) 経済学における貨幣のモデル化経済学は、いまのところ満足のいく貨幣のモデルを持っていません。「なんで定期預金すれば利子が付くのに、タンスの中にお金をしまっておくのか?」「銀行口座にお金を置いておいて逐次デビットカード/クレジットカード/電子マネーで支払えばいいのに、なぜ現金を持ち歩くのか?」うん、思いつきで説明するのは簡単です。厄介なのは、モデルの扱いやすさ