「hibaku01tdyno.54-(10:45).mp3」をダウンロード 福島の原発爆発事故が起こってから、私にとっては驚くべきことが次々と起こりました。事故以後に起こったことを振り返ると、原発事故という驚天動地の事件ですら、時に影が薄くなるほどです。 それはちょうど、多くの人が支持した民主党政権のあきれるほどの乱脈ぶりと類似していて、あれよあれよといううちに私が日本人に抱いていた甘い期待がもろくも崩壊していくのを感じたのです。 研究生活の半生を原子力や放射線関係で仕事をした私としては、これまで付き合ってきた人の顔や想い出の中で、唖然とすることばかりでした。原子力や放射線の仕事に少しでも携わった人ならば、一般人の被曝限度が1年1ミリシーベルトであることは良く知っています。 事故の後、俄に勉強した人なら別ですが、事故で有名になったICRPが20年ほど前に1年1ミリにするまでの経緯や、電力会
「taibatu6tdyno.57-(11:21).mp3」をダウンロード 体罰のことをすでに5回も書いてきましたが、その時に、普通なら最初に書くべきこと「法律ではどのように決まっているのか?」を示しませんでした。今回の問題は「ジックリ考える」ことが大切なので法律から始めると「こう書いてあるじゃないか」ということで終わりになってしまうからです。 現実的にも学校教育法で「体罰はいけない」という事になっていて、その「体罰」の内容を文科省の初等中等教育局長が「指示」をしているという形になっているのです.つまり、教育をする上で、教育をする先生がもっとも良く理解しておかなければならないことを、現場の教育の経験も無く、教育もしていないお役人が先生に指示しているという形なのです. 私も中央教育審議会の専門委員としての経験を持っていますが、このような通達を出す時には委員会などで先生方の意見を聞くのが普通で
「sikeitdyno.62-(7:43).mp3」をダウンロード 「体罰をどうするか?」ということと「死刑を廃止すべきか?」という議論は実に似ています。つまり、過去=体罰事件や殺人事件の後始末、と 未来=教育をよくしたり安全な社会を作る、という二つのことが混合して議論されるからです。 殺人事件 1)殺した人がそのままでは殺された人が浮かばれない(その通りで過去の始末)、 2)殺人犯を死刑にしても殺人は減らない(その通りで未来のこと) 両方とも誠にその通りで、反論は余りありません。問題はこの2つが混乱することです。死刑廃止論の人は2)だけを強調します。「死刑をしても殺人事件は減らない」・・・それはそうなのです。このブログに書いたように、人間の行動の分布は決まっていますので、死刑をしても殺人は減らないのです。 でも、それでは世の中の人の感情が許しません。殺された人はこの世にいないのに、「
「dedicationtdyno.56-(6:43).mp3」をダウンロード 読者の方から「レ・ミゼラブル」のことで人生は「明日への希望と無償の愛」があればそれで十分というメールをいただきました。まったく同感です。その前に「どんなに不条理な社会でも」とあります。その通りですね。 私流に言えば、「この世は常に不条理だから」がまず第一で、社会を改善するように努力しなければなりませんが、それは遠い未来では無いかと思いますし、もしかすると今の人類が絶滅して、次の人類にならないとダメかも知れません。 不条理な社会でも「明日への希望」を持つためには、私の場合は「今日も朝」と言うことになりますし、「雨が降れば濡れる」ということでもあります。つまり、社会が不条理なのですから、自分が酷い目に遭うのは当然なのです。 それは突然の驟雨であり、その時にはずぶ濡れになれば良いとあきらめます。そして次の日の朝、もし命
「taibatu5mayortdyno.49-(8:47).mp3」をダウンロード市長より寿司職人が握った寿司の方がうまい。 市長より学校の先生の方が子どもの教育は優れている。 学校の先生がまずいことをした原因の一つは、市長の「学校運営に関する政策」が悪いからだ。 市長が優れているのは教育では無く、市立の学校の教育がうまくいくための全体の政策であって、個別の教育内容では無い。 日本の小学校、中学校の教育が歪んでいるのは文科省の利権のため(次回に解説します)だから、市長の役割は「市立学校の教育が混乱していることについて、文科省と検討する」ことであって、決して教育委員会や先生を圧迫することではない。 事件を起こした先生を罰することはたやすいが、事件が起こらないことや、教育を改善することが難しいのだ。 だいたい、15年ほど前鳴り物入りで「ゆとりの教育」を始め、数年で撤回した文科省や自治体に教育を
「tdyno.48-(10:06).mp3」をダウンロード 女性は子どもを産むことができ、男性は突撃することができる。それ以外にはあまり差は無いが、この特徴に付随して関連することには違いが見られるようだ。男性は突撃して死んでしまえば終わりだから、やや慎重さに欠けるが、女性は自分が死んだら子どもが危ういから慎重だ。 両親が揃っていると子どもの生育に良いと言われるが、その一つに心配性の母親と、少し危険なことをやらせる父親の存在もあげられる。また、欠点が目につく母親と、長所を伸ばそうとする父親という傾向もある。 2011年の原発事故でも、この傾向はハッキリ出た。母親は何とかして自分の子どもを守ろうと必死になり、男は「日本のために少しの犠牲がでても仕方が無い。それが我が子になることもある」という言動をとった。私は母親の態度が正しいと考えたが、考え方が二つあることは認めなければならない。 ところで、
「tdyno.37-(6:57).mp3」をダウンロード(アップしたこの記事に2つの誤りがありましたので、修正して再掲載します) このブログでも取り上げましたが、自民党政権になって「インフレ・ターゲット」というのが話題になっています.これはかなり難しいことなので、多くの人は「それ、なに?」という感じではないかと思います.先日、まずは簡単な解説をしましたが、テレビなどを見ていると「日銀の独立性」というのが出てきます. 金融については政府の通りにしているとまずいことが起こるので、各国の中央銀行は「独立性」をもって通貨の供給量や公定歩合を決めることになっています.そして日本の場合、日銀総裁と日銀の理事会が実質的に決定します. テレビで日銀総裁が「日銀は独立性を持っている」と言っていましたが、私は違和感を感じました。確かに慣行ではそうなっていますが、「日銀が独立性を持つ」という根拠はあるのでしょ
「minamatatdyno.37-(11:03).mp3」をダウンロード 水俣病というのは「水銀で起きた世界で最初の事件」です。それまで水銀が毒性を持つなどと思った人はいなかったので、女性のおしろいは酸化水銀、神社の朱色は硫化水銀、歯の治療に水銀アマルガム、回転軸に水銀シールを使っていました。だれも疑わずに水銀を使用していたのです。 ところが、意外なことに水銀を大量に使い始めると病気がでました。最初の病気だったので、「水俣病」という名前がつきました。今度の福島原発の事故は、このブログでも書いているように、水俣病などからの教訓、たとえば予防原則などが守られていません。そのことについて読者の方から次のような「まとめ」をいただきました(まとめて頂いたものをそのまま掲載しました)。 ・・・・・・・・・水俣病の経緯・・・・・・・・・ ・最初に魚が原因であることが確定したのに、原因物質が分からないこ
「tdyno.37-(5:44).mp3」をダウンロード 1) 福島原発の温度が上昇している、 2) 福島の空間線量が上がっている、 両方とも同じ状態が続いていると考えるのが今の所は適切で、継続的に警戒しなければならない。しかし、多くの場所では身の回りの放射線量が高い。 問題は「大型台風並みの危険」があっても「原子力のことは発表も報道もしない」という原発事故前の状態(安全神話)に戻ってしまったことです。 (平成25年1月10日)
「taibatu4tdyno.42-(12:40).mp3」をダウンロード 体罰やイジメで自殺したり、引きこもりになったりする生徒や学生がでるたびに、「学校は何をやっているのだ!」というバッシングが始まり、教育委員会が頭を下げるという光景が続いている. 一方、学校現場では、教室で生徒や学生に接しているだけだから、友達関係などには十分に気をつけられないという先生も多く、また最近では「個人情報保護」という観点から、生徒や学生の家庭や個人的なことを聞くこともできない。 もともと、児童生徒、学生を全人格的に指導するということになると、家庭環境、友達関係、趣味など広範囲に知る必要があるが、今では「親の職業」はもとより「兄弟がいるか」も聞くことができない。そうなると「何か悩んでいる様子はあるけれど、相談する人がいるのかな」と思ってもそれを知ることすらできない。 ここで私は「学校を防御する」という意図は
“地方行政”のコペルニクス、富山市の森雅志市長 ◯2013年1月14日(月・祝)15時~16時 ※延長16:30まで ◯監修・出演:武田邦彦(中部大学教授) ◯ゲスト:森雅志(富山市長) http://live.nicovideo.jp/watch/lv122098471
「browkenwindowstdyno.36-(9:30).mp3」をダウンロード 仕事の関係で頻繁にアメリカに行っていたのは、私の30歳代でしたが、地方の都市に行くと景色も美しく、人情味もあって良いのですが、ニューヨークは町全体が汚れて汚く、外出すればどこで襲われるかわからないという状態でした。 でも、しばらくして・・・ニューヨークを訪れると大きく変わったことにビックリしたものでした。空港からすでに様子が違い、タクシーも綺麗で愛想が良く、町も整然として、かつてのあのスラムのようなニューヨークが一変していたのです。 これこそ有名なジュリアーニ市長がやったクリーン作戦の成果でした。警官5000人を動員して、「割れた窓(ブロークン・ウィンドウズ)」や「落書き」などの「軽犯罪」を徹底的に取り締まり、その結果、殺人68%減、強盗54%減、そして婦女暴行27%減となったのです。 このような現象は社
「taibatu3tdyno.41-(14:40).mp3」をダウンロード 先回、一言で体罰といってもその内容は様々であることに触れました. 多くの人は以下に列挙した体罰の内、体罰と感じるのはどの辺でしょうか? なお、学校教育法第11条の体罰規定には体罰の具体的なことは記載されていません。文科省の指導がありますが、教員の検討がない役人側の一方的なものなので、このシリーズでは取り上げないことにしています。 1)自分が実験した時にこぼした薬品を本人に綺麗にさせる(顧問弁護士は体罰と認定した)、 2)給食当番が忘れものをしたので、配膳室まで取りに行かせる、 3)生徒に黒板に書かせた文字を生徒に消させる(先生が消すのでは無く)、 4)重要な忘れ物をした生徒に家まで取りに行かせる、 5)授業に遅れた学生を10分間だけ立たせておく、 6)授業中に頻繁に携帯電話をかけに立つ学生の背中を押して出
「taibatu1tdyno.39-(8:22).mp3」をダウンロード 今から10年ほど前に、小学生の自殺が「流行」したことがありました。毎日のように小学生の自殺が報道され、「自殺など報道するから、それをまねる小学生が出るのだ」との批判もでたぐらいでした。 その時、私は「社会現象とは、ある分布の中での特別な状態を示すと全体像がわかるから」という解説をしたことがあります。少し難しいので解説をします. たとえば「世の中がすさんでいるか」とか「小学生は幸福か」ということを調べようとすると、一つは、小学生全体にアンケートを出して調査するという方法があります。でも、理想的なように見えてあまり成功しません. もう一つは、小学生全体では無く、特殊に不幸な例(たとえば自殺)を調べて、それが増えれば小学生の幸福度が下がっていると判断する方法です。この方法は「小学生の幸福度に関する「分布」が変わらない限り、
「taibatu2tdyno.40-(11:48).mp3」をダウンロード 人間を教育するというのは、なんでも「不完全な人を、やや完全な方向に進ませる」ということですから、なかなか難しいものです。私も20年の教師生活を経て、その難しさを身にしみて感じています. あるとき、私は指導に悩み、毎週、教会に通って牧師様のお話をお聞きし、時には聖書の勉強会に出ました。それは「自分の前を通りすぎる悩む学生」を助けることができないのです。その学生は私から見ると、ある考えにとらわれ、錯覚し、悩み、ズルズルと悪い方向に進んでいるのですが、それを直すことができないのです. イエス・キリストが道ばたで会った悩む人を一言で解決してあげていたのを読み、どうしたらあのようになれるのか、万分の一でも勉強したいと思ったのです. ・・・・・・・・・ 教育方法の分類はいろいろありますが、一つに「心のほうから教育する」というの
「tdyno.47-(8:58).mp3」をダウンロード (音声が主体です) 政府、自治体、マスコミは極端に報道せず、ネットではすぐに逃げないと東京もダメになるとの警告、NHKでは1年10ヶ月前に逃げなければならなかったと放送、しかも福島2号機の温度が異常・・・誰が助けてくれるのでしょうか? 1号機: 内部はものすごい線量だが、安定している。放射性物質はでている、 2号機: 安定している。温度計故障。放射性物質はでている 3号機: なぜか放射線量が低いが安定している、 4号機: そろそろ使用済み核燃料を取り出し始める。 危険はありません。このブログで2011年5月から言っているとおり、逃げなくても大丈夫です。 それにしても、こんなに壊れた原発が現実に日本の中にあるのだから、誠意あるマスコミが一社でもあったら、是非、1週間に1度ぐらいで良いですから、現状や問題点を連続して伝えて欲しいものです
「kaiyoutdyno.34-(3:22).mp3」をダウンロード 先回の食材シリーズで「日本が太平洋に放射性物質を流したのは残念だ」と言いましたが、読者の方から情報をいただきました. 「20世紀半ばから始まった核兵器開発や原子力発電など核開発の初期に、各国で廃炉になった原子炉、使用済み核燃料等の高レベル放射性廃棄物などの放射性廃棄物が海洋投棄された。 1946年 アメリカによるカリフォルニア沖への海洋投棄(最初) 1975年 高レベル放射性廃棄物の海洋投棄が禁止、 1993年 全面禁止。 海洋投棄の大半は1973年から82年の間に実施され、太平洋北東部、大西洋北西部と北東部、北極海、太平洋北西部に集中、放射能の総量は8.5京ベクレルと推定されている。」 福島原発から出た放射性物質は約100京ベクレル.その9割が太平洋にでたと考えられるので、世界各国が海に投棄した放射線量の総量の10
「tdyno.36-(9:10).mp3」をダウンロード 増え続ける肺がんを何とかして減らそうということを考えている人は、このグラフを見て考え込むはずです。なにしろこの40年間、喫煙率は2分の1になって、肺がんは約10倍になっているのですから.タバコを吸ってもすぐには肺がんにならないという期間をいろいろ考慮しても到底、説明できません. 少なくとも科学や医学の訓練を受けた人で、「もしかすると、肺がんとタバコはあまり強い関係が無いかも知れない。なぜだろう?」ぐらいは疑問を持って欲しいものです。科学や医学はとても難しいもので、そこでは人間の知恵はわずかです。だから常に私たちは「わからない事」が多いことに対して謙虚でなければならないと思います。 一般の人が政府やテレビに影響されて、「タバコを吸うのはケシカラン!」と思うのは無理のないことで、あれほど「タバコを吸うと肺がんになる」とか、病院に行くと「
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