☆☆☆ 前回の続きです。 さて、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が、有価証券の取得原価を付け替えることによって赤字を回避しようとしているわけですが、果たしてそんなことが許されるのか、という話でした。そして、取得原価を取得後に変更するのは、誤りを修正する以外にはありえない、ということも直感的にお解りいただけると思います。 この件に関連する一連の合併は、まず親会社どうしが合併し、その後に子会社どうしが合併したという特徴があります。これらの合併における会計処理と、その前後の連結会計との関係が問題の焦点となります。 二つの親会社をP1社、P2社とし、その100%子会社をS1社、S2社としますと、親会社が合併する前の状態は、「P1-S1」「P2-S2」となります。ここでP1社とP2社が合併し、P3社が成立すると、P3社の下にS1社とS2社が別々にぶら下がる恰好になります。この合併前後で
現在日本の景気が良くない理由の一つとして、「市場にお金が出回っていない」という状況にあることが挙げられている。個人の金融資産は1400兆円とか1500兆円といわれているのに、それがほとんどしまいこまれて市場に出回らない。人間の体で例えれば血液がほとんど流れず、手や足に満足な栄養・酸素が送られていない状態。この状態を見て報道などでは「若年層が消費しないから」という意見が声高に上げられている。曰く「若者は自動車も買わないし居酒屋にもいかない。家に閉じこもってネットばかり。お金を使わないから市場で物が売れないのだ」。まるで不景気の原因が若年層の消費性向にあるかのような論調である。それでは本当に若年層はお金を使わず、溜め込んでいるのだろうか。各年齢層別に金融資産の保有割合をグラフ化してみることにした。
金融界はけしからん! オバマ大統領、巨額ボーナス「無責任の極み」と激怒 (1/2ページ) 2009.1.30 10:23 【ワシントン=山本秀也】オバマ米大統領は29日、公的資金による資本注入が進むウォール街の金融機関で、経営陣に昨年支給されたボーナスが推計総額184億ドル(約1兆6600億円)に達したとの報道に触れて、「恥ずべきことだ」と非難した。ホワイトハウスでガイトナー財務長官と会談した席で、記者団に語った。 オバマ大統領は「支援を求めているウォール街の人々には、抑制や自戒、責任といった感覚を少しはみせてほしい」と指摘。 国民の税金で経営再建に取り組みながら、世間の相場とかけ離れた高額の賞与を受け取る感覚を「無責任のきわみだ」と酷評した。 この日の会談は、議会で審議中の景気対策法案に加えて、金融改革などを織り込んだ包括的な経済対策を協議するため行われた。 大統領は、2004年とほぼ
こりゃーなんなんだ・・・・ 一般企業に公的資金、政府が注入制度 経済安定へ安全網 政府は23日、銀行だけでなく、一般企業にも公的資金を使って資本注入する制度を創設する方針を固めた。世界同時不況による一時的な業績不振で赤字に陥った企業などを国が信用補完し、再生を促す狙い。2008年度中に数千億円規模の枠を確保する。与党内には保険会社や証券会社も対象に含めるべきだとの議論があり、09年度を含め注入規模は最大で数兆円に達する可能性がある。米欧に続き、日本でも公的資金を活用した安全網を大幅に拡充し、経済の安定化につなげる。 政府は日本政策投資銀行を通じ、企業に資金を資本注入する。元手となる資金は政府系金融機関の日本政策金融公庫(日本公庫)が政府から借り入れたり、政府保証を受けて市場から調達したりする。これまで銀行や信用金庫などに公的資金を資本注入する仕組みはあったが、一般企業にはなかった これは日
[ロンドン 26日 ロイター] ブラウン英首相は26日に当地で行う予定の経済情勢に関する演説で、今回の危機への対処にあたり、世界各国が保護主義に陥らないよう呼びかける。 事前に公表された演説原稿によると、同首相は1930年代の世界大恐慌時に世界各国は自国経済を保護するために対外貿易を縮小し保護主義的な政策を導入したことに言及し、今回の世界的なリセッション(景気後退)への対処にあたり、グローバリゼーションを尊重し、前回と同じような過ちを繰り返さないよう呼びかける。 同首相は「今のところはまだ、1930年代にみられた『近隣窮乏化政策』のような保護貿易主義的な動きはみられない」と指摘した上で「私はそうした動きが出てこないよう、最善を尽くす」と決意を表明する。同時に、国内金融機関による融資と国内金融市場を重要視する、いわゆる「金融面での重商主義」に陥らないよう目を光らせる必要もあると述べる。 英政
僕がM&Aの仕事を本格化させた90年代。 デパート、いわゆる百貨店ですね。まだまだ一県にひとつ、必ず地元の有名百貨店という奴がありました。もちろん今でも頑張っている百貨店もありますがかなりの数が閉店、または大手の系列などに入っていきました。 要するに一県にひとつの百貨店は必要がない。今や通信販売もあるし、SCの品ぞろえも百貨店と遜色ない。 僕らの子供のころ、百貨店はある意味「テーマパーク」だったんですね。今では百貨店はすでに特別な場所でも何でもなくなってしまいましたが、僕らが小学生のころは三越のデパート食堂でご飯を食べるというのはとんでもない御馳走、かつ「ハレ」の場でした。 今や東京でさえ、三越、伊勢丹、高島屋などなど再編に次ぐ再編ですね。 家電量販店もすごいことになってきていますね。こういう現象をオーバーインダストリーといいまして、要するに数が多すぎるって話です。 そして未だに圧倒的に数
初めに述べておくが,原題「Economic crisis could dramatically improve security in 2009」の「security」は「有価証券」でなく,文字通り「セキュリティ」の意味で使った。入力ミスではないし,筆者は投資に(まだ)失敗しておらず,頭がおかしくなったわけでもない。一字一句,そのまま読んでもらって差し支えない。説明はそれからだ。 セキュリティ業界関係者の動きを追っている読者なら,今回の金融危機が企業の情報セキュリティにどのような影響を与えるか,何かしら記事を読んだはずだ。例を挙げてみると,レイオフは,主だったセキュリティ責任者を失うことや,辛酸をなめた従業員の報復につながりかねない。予算の大幅な削減は,セキュリティ確保に必要なプログラムの購入や対策が見送られるなど,悪影響は延々と続く。 [追記:この原稿を執筆している途中で,全米経済研究所
いなばさんのブクマをきっかけにして、すごい勢いでアクセスが伸びています。先日のエントリーは僕の学生向けの授業メモを翻訳したので、経済学のキソのキが欠けています。金融市場の役割は大事なので補足します。経済学の目的は、モノやサービスを、一番必要な人や、一番活用できる人にあげて、社会の無駄がないようにすることです。金融市場も同じで、とりあえずお金が今いらないひとから、今すぐお金を必要とする人にあげるために存在します。 将来より多くのお金を返してもいいから、今すぐお金が欲しい人がいる。たとえば、たかし君がgoogleを超える素晴らしい検索エンジンのアルゴリズムを考え付いたとしましょう。でも、検索サイトを開くためには強力なサーバーが必要です。サーバーの元手くらい世界最高の検索エンジンなら数年で軽く稼げますが、たかし君はまずサーバーを借りるお金が必要です。世界中からアクセスが殺到することはわかっている
授業で大学一年生に向けて金融危機の話をします。一応授業そのものはミクロ経済学で、金融危機とは関係ないので、金融のいろはから。初歩から話しているニュースってあまりないと思うので、日本語訳をアップしてみます。 1. いったいなにが起きているの?今、金融市場では信用収縮とよばれる事態が発生しています。信用収縮とはなにかを理解するためには、金融市場の性質について少し学ぶ必要があります。 金融市場とはりんごやプラズマテレビのような普通の市場では、お金を払って、モノを買います。でも、金融市場とは、お金のマーケットです。お金が必要な人が金融市場に参加するのですが、お金を払ってお金を買うわけにはいきませんよね。実際には、金融市場では、今のお金と将来のお金を交換しているのです。要するに、お金を借りる、ってことです。「将来の」ってのがキーポイントです。りんごを買うときは、お金とりんごを即座に交換するので、明日
米国のWSJ紙で大きく報道される韓国の金融危機 http://www.straitstimes.com/Breaking%2BNews/Money/Story/STIStory_286215.html SEOUL - SOUTH Korea's government and financial regulatory agency will meet the heads of local banks on Monday to discuss a foreign currency funding squeeze, a finance ministry said on Sunday. 韓国政府、金融規制当局と地元銀行頭取たちは月曜朝7時半に、資金調達難に関して会合を開くことになったと韓国金融大臣カンマンスは日曜日、述べた。会合の主題はドル調達難であると政府官僚は電話で答えた。 韓国は現在、ウォン
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