図1 YouTubeの新型ディスプレイ広告 違法動画をContent IDで検知し、権利者の了承を得た上で、そこに広告を載せる 次世代メディアの鍵となるHTML5が、大きな注目を集めていることは前回紹介したとおりだ。ただ、HTML5に関してはいくつかの問題点も指摘されている。 1つはセキュリティ上の問題だ。HTML5では、スマートフォンのような携帯端末からWebアプリを利用する状況を想定し、いわゆるオフライン機能を提供している。これは「ローカルストレージ」や「アプリケーションキャッシュ」とも呼ばれる機能で、Webアプリを動かすためのスクリプト(コード)やデータを、端末のローカル記憶領域に自動的に保存する。これによって、ユーザーが地下鉄車内のようにワイヤレスネットワークから切断された状態(オフライン状態)でも、Webアプリを使い続けることができる。 これはHTML5の長所の1つだが、新た