北海道の砂川市は空知平野の北端部分。 東側を南北に連なる山並みから、西側を流れる石狩川に向かって緩やかに下りながら、田園地帯が広がっています。 実家の、季節ごとの畑の様子を覚えています。 夏にはたくさんの野菜が実っていて、毎日収穫したての新鮮なものが食卓を飾りました。 そして、お盆が近づくと、トンボがたくさん飛んでいましたね。北海道のお盆は旧盆の時期になります。北海道の学校の夏休みの終わり頃です。 秋になると収穫されるものも少なくなり、稲刈りが始まるとトンボはいなくなります。 それから雪虫の飛ぶ季節になり、しばらくすると初雪。12月になれば根雪になって、その後は春まで雪原の一部になってしまいます。 今回は、実家で作っていた野菜なども思い出せるまま書いてみた部分です。 【沙河】昭和四〇年~昭和五〇年 (三)② 雨が降ったり、風が強く吹いたりすると、枝がしなり、カサカサと葉が鳴った。揺れる影が