30歳を迎え、プロ生活は10年を超えたが、彼は今でも自分のプレーに生活が懸かっているかのように戦い続けている。J1での通算ゴール数は100を超えており、日本のサッカー史上最高のストライカーの一人だと言って間違いない。タイトルの獲得経験こそないものの、彼はサンフレッチェ広島の象徴であり、他のクラブのサポーターまでもが彼に敬意を抱いている。同業者からの信頼も厚く、先日彼は日本プロサッカー選手会の会長に選出された。 Jリーグの顔として、佐藤寿人以上にふさわしい選手がいるだろうか。日本サッカー界の上層部に向けて非常に直接的な批判を行ったのがその彼だったということは、現状をよく表していると言える。問題が発生したのは、ナビスコカップのC大阪対広島戦で岡部拓人主審が酷いジャッジを披露した時だった。主審の明らかなミスによりホームチームにPKが与えられ、試合はC大阪の勝利に終わった。 佐藤寿人は試合後に次の