4月の統一地方選で改選後、初めて開かれた13日の札幌市議会で議長選出を巡って臨時議長に就いた市議が9時間以上議長席を占拠する混乱が起き、市議会は14日も影響が続いた。13日に予定していた昨年9月の北海道胆振(いぶり)東部地震の液状化被害の復旧工事の審査なども14日にずれ込んだ。 【写真特集】政治家の失言・問題発言を振り返る 同市議会では市議同士の互選で最大会派から議長を選ぶ慣例。しかし13日は、最年長市議であることを理由に臨時議長に就いた松浦忠氏(79)=9期目=が一方的に立候補制による独自の議長選出方法を宣言した上で、自分1人が開会前に立候補を表明したとして自らを議長に充てる方針を宣言して大混乱した。 ◇同僚議員ら「いいかげんにしなさい」 市議会事務局議事課によると、通常は15~20分の新議長選出手続きが、この日は午後10時10分の本会議再開で正常化するまで9時間以上かかった。地方自治法