安倍元総理大臣が演説中に銃撃されて死亡した事件を受け、警察庁は当日の警備について計画に不備があった上、現場の指揮や情報共有も不十分で容疑者の接近に気付けず重大な結果を招いたなどとする警備の検証結果をまとめました。警護の基本事項などを定めた「警護要則」をおよそ30年ぶりに刷新して警察庁の関与を強めるなど、要人警護の運用について抜本的に見直す方針です。 先月8日、奈良市で演説中に安倍元総理大臣が背後から銃で撃たれて死亡した事件を受け、警察庁は襲撃を未然に防げなかった当時の警備について検証結果をまとめ、25日公表しました。 報告書は、およそ40ページにわたって当時の警備について検証した結果をまとめています。 それによりますと、重大な結果を招いた最大の問題は、元総理大臣の後方の警戒が不十分で容疑者の接近を許したことだと指摘し、その要因として演説の直前に警察官の配置が変更され前方の警戒に重点が置かれ