ヤレヤレ。 折角米国の連邦債務上限引き上げ法案が成立し、危機一髪の状態を逃れたと思いきや、今度は欧州がおかしくなっています。 英国の『テレグラフ』紙に「若しイタリアとスペインが国債を出せなくなってしまったら、イタリアは今年9月に、スペインは来年2月にお金が底をつく」というJPモルガンの見解が紹介されたことでイタリアのソブリン・スプレッド(=イタリア国債とドイツ国債の金利差)が拡大しています。(下のグラフはソブリン・スプレッドですが2週間くらい前の古いデータです。) 現在、イタリアとスペインの10年国債利回りは6%を超えており、実質的に独力でのファンディングが出来なくなる危険性を孕む水準まで来ています。 『テレグラフ』の国際ビジネス編集長、アンブローズ・エヴァンス・プリッチャードによると「先に欧州首脳がギリシャの救済で合意した際、欧州金融安定化基金(EFSF)の枠は拡大しなかったのだが、これ