嵐が来ていた。 ベランダに置いてある自転車を家の中に入れるため、仕事が終わったあとすぐに帰った。 かなりの風が吹いていて、ベランダには裏山から飛んできた葉っぱが大量に積もっていた。 「片付けるのめんどくせえ・・・」 そう思いながら自転車を家の中に入れようとした瞬間、ふと室外機の後ろに光るものを見つけた。 そこには真っ白なパンティが落ちていた。 取り上げてみてすぐに誰のパンティか分かった。 パンティのタグに、 「201」 と書いてあったのだ。 201は俺の部屋の隣、エッチな美人奥さんの部屋番号だ。 風に飛ばされて飛んできたか、台風ついでに俺のベランダに放り投げたのだろう。 そういうの好きそうな顔だもんな。 パンティをオレンジジュースを入れたワイングラスに浸し、無限に増殖するのを期待しながら乾杯した。