旧陸軍歩兵第5連隊の199人が命を落とした「八甲田雪中行軍遭難事件」を教訓にした陸上自衛隊第9師団(司令部・青森駐屯地)の伝統行事「八甲田演習」が10日、豪雪の八甲田山系(青森市・十和田市)で始まった。第5普通科連隊員計約700人が1泊2日で計約18・2キロをスキー行進する。 この日は、同山系の青森市酸ケ湯で今季最低の零下14・2度を観測。隊員らは午前7時ごろから、小銃と荷物約20キロを背負ってスキーを履き、寝具などを乗せた約80キロの大型そりを引っ張りながら、積雪1・5メートルに及ぶ県道上を歩み始めた。友伸治連隊長は「極寒の八甲田の気象や地形は事前に把握してある。みんなやる気満々だ」と話した。 遭難事件は、昨年亡くなった俳優高倉健さんが主演した映画「八甲田山」(1977年公開)の題材としても知られる。
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