不動産や預貯金など1億2000万円以上の資産を持つ裕福な家庭。唯一の心配事は、父と不仲の48歳の長男だ。就職したことはなく、今後も就職は難しいとみられている。しっかり者の妹(長女)は兄(長男)が、「親亡き後」も生計を立てられるか、ファイナンシャルプランナーに助言を求めた。はたして妹の不安は解消されたのか――。 「どうすればいいのでしょうか」途方に暮れる姉 「もう、どうすればよいのかわからなくて……」 途方に暮れた様子で相談に来たのは、すでに結婚し独立した長女(42)でした。 家族は父親(80)と長男(48)の3人。長男は中学校に上がるころから不登校になり、その後、発達障害と診断され、現在、障害基礎年金を受け取っています。障害等級は2級です。これは厚生労働省によると、「必ずしも他人の助けを借りる必要はないが、日常生活は極めて困難で労働により収入を得ることができない程度」とされています。 長男