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ブックマーク / pmazzarino.blog.fc2.com (10)

  • 無宗教な私から見た政治と宗教の問題反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。私は無宗教・無信心な人間です。などといいますと、自分もだとおっしゃるかたがいるのですが、たぶん違うと思います。私がこれまで見てきたかぎりでは、無宗教だと自称する日人の大半は、宗教に無知で鈍感なだけなことが多かったので。 これから私は一連の旧統一教会や政治と宗教をめぐる問題について、ひとりの無宗教者・無信心者としての見かたをお話しします。 私はべつに共感を求めているのではありません。たとえ共感できないことでも、よのなかには自分とは異なる価値観や考えかたが存在するのだと認識していただければけっこうです。 信仰の多様性といってもいいかもしれません。あなたが信仰(信教)の自由と多様性を尊重する人間ならば、たとえ私のものの見かたや考えかたに納得できないとしても、尊重しようとするはずです。 もし、あなたが私に対して強い敵意や嫌悪感を抱き、私のような考えの者を排

    narwhal
    narwhal 2022/11/15
    プロナタはいらない。プロライフもプロチョイスも存分に叩きあって対消滅してほしい。
  • 3位決定戦不要論をもう少し詳しく説明します反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。わはは。古谷さん、いってくれますね。 「「感動の押し付けはたくさんだ」運動嫌いの私が東京五輪に感じる"排除の空気"」 スポーツが嫌いなマイノリティのみなさん、スポーツ性善説にうんざりしてるみなさんは、記事を読んで溜飲を下げてみてはいかがでしょうか。 この際だから私もいわせてもらいましょう。私がなにより不快に思うのは、スポーツ選手やスポーツファンに顕著な現状肯定主義です。彼らはスポーツのシステムやルールがどんなに不条理・不合理であっても、批判しないんです。いまのシステムは偉大な先人や先輩が作ってくださったものだから間違ってない、自分が努力してそれに適応すればいいのだ、システムを批判するのはワガママで無礼な行為である、と考えます。 なので当然、ルールやシステムの不条理や不合理について深く考えるはずもなく、議論からも逃げます。「いろんな意見があるけれど、私

    narwhal
    narwhal 2021/08/10
    順位付けあるいは競技そのものを廃止して全選手に鉄メダルを授与するのはどうか。これなら男女分けも必要ない。
  • トロッコ問題のバカらしさを、頭の悪いひとにもわかるように解説します反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。『教職研修』1月号掲載の連載記事で、トロッコ問題の問題点を指摘しました。ことの経緯は、ある小中学校で、授業を担当したスクールカウンセラーがいわゆるトロッコ問題を取りあげたところ、親から苦情が来て、学校側が謝罪したというもの。 ネットを見ますと、トロッコ問題そのもののバカバカしさに気づかない論理思考力欠乏症のひとたちが、苦情をいった親をモンペと決めつけたり、謝罪した学校の態度を批判したりと、お粗末な感情論ばかり。そんなひとたちのために、トロッコ問題のどこがヘンなのか、解説します。 まずは、トロッコ問題をご存じないかたのために説明を。手書きのきたない絵ですいません。ブレーキが壊れたトロッコが暴走し、こちらに向かってきます。線路の先には5人の作業員がいて、このままだと轢かれて死にます。あなたが手動でポイントを切り替えればトロッコの進路を変えられますが、そち

    narwhal
    narwhal 2019/12/24
    「1人が安倍総理で、5人が菅官房長官、二階幹事長、麻生財務大臣、茂木外務大臣、小泉環境大臣だったらどうします? やっぱり犠牲者の人数が少ないほうを選びますか。」
  • 教育勅語という妄想と実像反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 稲田さんが国会で「親孝行や、ともだちを大切にすることなど、教育勅語の精神を取り戻すべきだ」と発言しました。 てことは、教育勅語による教育を受けていない稲田さんは、親孝行もしてないし、ともだちも大切にしてないのですね? 教育勅語が出来たのは明治時代です。ということは、江戸時代の日人は、親孝行もしなかったし、ともだちも大切にしなかったことになります。 逆の例もあげましょうか。戦時中、空襲を避けるため都会から疎開したこどもたちが、疎開先のこどもたちからヒドいいじめにあったという話はたくさんあります。おかしいじゃないですか。教育勅語で育ったこどもたちが、なぜともだちを大切にしなかったのですか。 親孝行や友愛といった道徳は、教育勅語が出来るずっと前から存在してました。教育勅語がなければこどもを教育できないといってる人たちは、江戸時代以前の日人が不道徳だっ

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    narwhal 2017/03/10
  • 日本の学校のデタラメな危機管理から見えるもの反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 動物が殺された死骸が近所で見つかったからといって、「万が一のことを考えて」こどもたちに集団登下校をさせる日の学校。 その一方で、年間6000件以上の事故が起きたことが報告されているのに人間ピラミッドは平気で続ける日の学校。 なんなんでしょうね、このデタラメすぎる危機管理意識は。不審者がうろついているかもしれない通学路よりも、マヌケな指導をする先生がいる学校のほうが、こどもたちにとっては数千倍、数万倍危険です。 「他のスポーツでの事故に比べると、人間ピラミッドの事故件数は同じくらいだ。だから危険とはいえない」とする擁護論がありましたけど、それはデータの読みかたが浅すぎます。 他のスポーツは通年行われているのに対し、人間ピラミッドは運動会前のごく短期間しか行われてません。その短期間に大量のケガ人が出てるのですから、他のスポーツに比べてはるかに危険度

    narwhal
    narwhal 2015/10/18
    学校という北朝鮮。
  • 老後破産と「昔はよかった」病反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 週刊新潮10月1日号の老後破産についての記事を読みました。冒頭で私の『「昔はよかった」病』を引き合いに出してます。(この記事は「矢来町ぐるり」という新潮社のサイトにも転載されてるのでネットでも読めます。) 『「昔はよかった」病』で私は、むかしはよかったという老人の嘆きが歴史的事実とはかなり異なる記憶の捏造であることを検証し、むかしもいまも変わらない、どちらかというとむかしのほうがヒドかったと結論を出しました。 ところが多くの日人はこの事実を信じたがらない。どうやら新潮の記事の筆者もその口らしく、パオロはああいってるけど、ちかごろ話題になっている老後破産の現実はどうだ。「誰がどう見ても、「昔はよかった」と言うほかない」とおっしゃる。 で、その反証例としてあげてるのが、タレントの天地真理さんと漫画家の柳沢きみおさんなのですが、記事を読んだかぎりでは、

  • HBの鉛筆は使ってません反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。珍しく連日の投稿です。単なる気まぐれです。 私は見なかったのですが先日テレビで、最近の小学生はHBの鉛筆を使わなくなったと報じていたそうです。学校からはBか2Bの鉛筆を使うよう指導されていて、その理由というのが、こどもたちの握る力が低下して筆圧が弱くなったのでHBの鉛筆だと文字が薄すぎて読めないからだとのこと。 小学校でそんな現象が起きてるとは、全然知りませんでした。ただ、ひとついわせていただくと、握る力の低下というのは質的な原因ではありません。質的な原因は、べつなところにあります。 じつは私もかれこれ10年以上、シャープペンでBの芯を使ってるんです。それ以前はHBを使っていたのですが、なんか文字が薄くて書きづらいような気がしてきました。 でもそれは、筆圧が弱いからではありません。私の握力や筆圧は標準レベルのはず。少なくとも小学生よりは絶対強い。

    narwhal
    narwhal 2015/06/28
    一方アメリカ人はボールペンを使った。
  • 過去を舞台とした現代劇反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 完成が遅れている単行の原稿執筆にいそしんでおります。そのため、あまりブログやツイッターの更新ができません。 朝はテレビをつけたまま、なんやかやとやりながら、朝ドラの『マッサン』を耳で聞いているだけのことが多いのですが、ときどきセリフが耳にひっかかるんです。 「うちのワインは安全・安心!」 「ウイスキーで日を元気にしたい!」 どちらのセリフも、大正時代の人はおそらく、いわなかったはずです。 「安全・安心」「日を元気にしたい」といったフレーズが頻繁に使われるようになったのは、かなり最近のことです。「安全・安心」は90年代後半ごろから、「日を元気に」はもっとあとです。つまり、新語・流行語といってもいいくらい。 でも、みなさんすっかり慣れてしまい、むかしからあるフレーズだと思ってるから、大正時代を舞台としたドラマで現代語が使われても違和感を感じない

    narwhal
    narwhal 2014/12/05
    「江戸時代から引きずってきた古い因習がどんどんぶち壊されていった時代ですから。電車で化粧をする女性が最初に出現して問題視されたのも大正時代だったわけですし」
  • 気持ち悪いあいさつ反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 新潮45の連載で書いた「絆とふれあい」の回に入りきらなかったネタ。 日全国の小中学校では、毎朝、登校してくる生徒を校門の前で先生がお出迎えしてあいさつをするという、ヘンな風習があるのですが、なんでそこまでして、オトナがこどもに媚びを売らなきゃいけないんですか。 それがこどもたちへの愛情のアピールだとでも思ってるのでしょうか。先生たちは、いつでもキミたちをやさしく見守っているよ! あいさつは、先生とキミたちとの絆だよ! こどもたちは内心、こう思ってます。「うぜえ」。 いつからこんな気持ち悪い風習が広まったのか調べたところ、どうやら1987年の日教組教研集会での報告がきっかけだったと判明しました。 大阪の荒れた中学で、PTAが校門前に毎朝立ってあいさつ運動を7年間続けたところ、学校が再生した、という例が報告されると、「そうか! 毎朝校門であいさつをす

    narwhal
    narwhal 2014/11/06
  • ひさびさに、本のおすすめ反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。最近の悩みは、缶コーヒーの種類が多すぎて選べないことです。 Web春秋での読書ガイド連載が終わり、『ザ・世のなか力』としてまとめて単行化されてからすいぶんと経ちました。先日、おもしろいを読みましたので、しばらくぶりで紹介したいと思います。 岡檀さんの『生き心地の良い町』(講談社)。 変わったお名前のかたですが、おかまゆみさんと読むそうです。檀蜜のパチモンとかそういうイロモノ系の人ではありません。 自殺率がとても低いことで知られる徳島県の海部町。全国ランキングだと8位ですが、上位七位はすべて島なので、土だけならトップです。 その町の自殺率がなぜ低いのかを、長年にわたって研究した成果をまとめたなんです。その分析結果は、世間の通説を覆すものになっています。理想のコミュニティとはいったいなんなのだろうと、考えさせられます。 この町が海沿いの平地にある

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