『街角のクリエイティブ』という物好きなメディアから、神奈川の田舎でクリエイティブとはかけ離れた非生産的、非創造的、非人間的な生活をしている僕のところに「何か面白いことを書いて欲しい」という極めてアバウトな依頼があったとき、正直、陰湿なイジメだと思った。 書けるわけがない。フラッシュバックする記憶。中学時代、ヤンキー先輩に追われて逃げ込んだトイレの個室。ヤンキーはおらぁ、テメー、ざけんなよ、奇声罵声をあげて僕を追い立て、「何か面白いことを言えたら見逃してやる」と無理難題をぶつけ、救いを求めるように、ア~エ~ア~って故大平首相のモノマネをする僕に水を浴びせたのである。 季節は真冬。冷たい水流の中で僕は、低偏差値のヤンキーに首相のモノマネがウケないことを学んだ。そのときの苦いイジメ記憶が蘇ったのである。 この原稿を書いている時点で僕は日々面白くないことばかりの無職である。そんな僕にクリエイティブ