フォークやツーシーム、チェンジアップなどの「落ちる球」「動く球」の進化によって、投手の奪三振は増える傾向にある。しかしプロ野球全体のレベルアップによって選手の実力差は小さくなり、完全試合や最多奪三振記録など「投手が打者を圧倒する」記録は、平成以降出現しにくくなっていた。 それだけに4月10日のロッテ・佐々木朗希がZOZOマリンスタジアムで見せた投球は、破天荒だと言ってよい。しかも相手は昨年のリーグ優勝チーム、オリックス・バファローズだった。 全く大げさでなく、日本プロ野球84年の歴史で「最高の投球」と言っても良いのではないか。どんな野球漫画でもこんな記録は描けないだろう。故・水島新司は天上で何を思うだろうか? 佐々木朗希が達成した偉大過ぎる記録の数々 この日、佐々木朗希が達成した主要な記録を列記する。 ☆完全試合 史上16人目 1994年5月18日、巨人・槙原寛己が達成して以来約28年ぶり