仁藤さんの「キモい」センサーは、 キモいおじさんが弱者少女を食い物にする犯罪の様子を見聞きするたびにビンビンに反応し、 強烈な正義のセンサーとして、何十年も機能してきた。 だから、「キモい(=犯罪者)」ものを、キモい=犯罪である と言って何が悪いのか? というのが、彼女の理屈。 なんだけど、「キモい」センサーはただの生理的嫌悪感に過ぎないので、犯罪ではないものにもキモいという感覚が起きてしまう。 肌が黒いと夜中に女性を襲っても気づかれにくくてキモい!みたいな直接的な差別が行われていたとしても、 「キモい」センサーの持ち主は、それが差別だと認識するのは困難でしょう。 だって、めっちゃ「キモい」んだから。