「自治の上に裁判所があるとは思わない」。23日、阿久根市職員の懲戒免職処分取り消し訴訟で出廷した竹原信一市長は閉廷後、あらためて“裁判所批判”を繰り返した。 竹原市長は法廷で、裁判長から主張の補充などを求められると「(周りにいる)職員も裁判をしたことがなく、勉強しながらになる」と吐露。慣れない裁判に戸惑う姿が見られた。 しかし、裁判が終わると落ち着きを取り戻した。報道陣を前に、2日前に懲戒処分の効力停止の決定が出たことについて「(市長の)命令に従わなくてもいい役所になってしまうことを、裁判所がしていいのか」「裁判所がしたから、私のせいじゃないとは市民に言えない。選挙で選ばれた人間として、やるべきことをしなければ」と持論を展開した。 23日の裁判は、弁護士費用を否決した阿久根市議らも傍聴。ある議員は、弁護士不在で困惑する竹原市長について「独断で処分した自分が招いた結果。大変なのは市長で