「箸を正しく持てますか?」。そう尋ねられたとき、自信を持って「はい」と答えられる人はどれくらいいるだろうか。和食が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されたことで、箸の使い方にも関心が高まっている。一体、どれくらいの大人が箸を正しく持てるのか。身近なところから調べてみようと、産経新聞東京本社編集局の記者ら計50人に実際に箸を持ってもらった。その結果、正しい持ち方ができるのは約半数に過ぎなかった。自己流の持ち方をしている人は意外と多いようだ。 持ち方「マル」は50人中26人だけ「すみません、お箸を持ってください」。社内を歩き回って記者らに声をかけ、一人ずつ箸を持ってもらった。箸を渡すと、多くの人が「正しいと思うんだけど…」と自信なさげな表情を見せた。「これが正しい」と堂々と言い切った人はわずかで、中には「正しくないとわかっている」という人もいた。 50人分の箸の持ち方を撮影し