自分の会社で社員を採用するようになって20年近く経つが、時々、面接の中で「希望の年収はいくらですか?」という質問に対して「えー、手取りで◯◯万円、欲しいです」と答える人が時々いる。 昔は「お金に対して真剣なのかな?じゃあ仕事もできるかもしれない」と思ったこともあったけど、ある時期から「ああ、この人は人に対する気配りができない人なのかな」と思うようになった。 まず手取りの金額というのは、扶養家族が何人いるかとかの条件によって変わってくるものなんで、面接の段階では明確には出せないことが多い。なのでこの質問自体がめんどくさい。 そしてその人の給与から税金や社会保険料がいくら差し引かれるかというのは個人と国の関係の中での話であって、会社は国に代わってその金額を"徴収してあげてる"だけなので、まだ採用されるかどうかも分からない段階でその計算を(その時点では)大した関係もない組織に求めるというのは無礼