『誰がこれからのアニメをつくるのか? 中国資本とネット配信が起こす静かな革命』(星海社新書)を著したジャーナリスト 数土直志氏に、海外資本の投入が目立つ日本のアニメビジネスについてお話を伺った 中国・外資参入が生む可能性と難しさ アニメを巡る状況がほんの数年で激しく動いている。厳しいと指摘される労働環境や業界全体の収益性とは裏腹に、作品・キャラクターへの人気は世界へと広がり、資金調達・制作・流通を巡る環境も大きく変わった。この潮目に、星海社新書より『誰がこれからのアニメをつくるのか?』を著した数土直志氏に再び話を聞いた。 ―― 数土さんにこの連載でお話を伺うのは2度目となります。その際のタイトル(後編)は、「日本アニメは世界各国で負け始めている」という刺激的なものでした。あれから6年が経ちましたが、いま日本のアニメが置かれている状況をどうみていますか? 数土 ずいぶん年月が経ちましたね。ま
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