なんだかミクシィもトラブル続きであるが、岡本千鶴子事件の時、殺された娘が「会員制のネット掲示板の日記で」と報道されたときは、思わず失笑した。会員制ってほどのものか、ミクシィが。会員制ってのは、ちゃんとした社会的地位のある人しか入れないとか、会費を月五千円くらいとるとか、そういう時に使うものだ。 ミクシィなんて、タダで使える。プレミアム会員だって月300円程度、高校生だって入れる会員制なんてのは、会員制の語の定義をし直さねばならんくらいだ。タダで人寄せしておいて、会員数ウン万人と謳って広告収入を得て株式上場って、これは典型的なバブルのやり口である。 愚かきわまるのが、何か会員間でトラブルがあるとミクシィ事務局へ通報するやつだ。第一にミクシィ規約には「会員間のトラブルは会員間で解決してください」とある。だから何もしなくても規約違反ではないし、 「どこの世界に、タダで参加している『会員』のために
「小谷野敦逃亡記」再アップについて(2007/10/23・追記) 「小谷野敦逃亡記」を一ヶ月ほど非公開にしていた。理由は、小谷野氏ご本人が「小谷野敦逃亡記」を削除しろと再三要求してきたから。「『逃亡』というのが既に事実ではないので、全文抹消を願いたいと思います。」とのことだった。 私はあえてこれに反論しなかった。彼の条件を受け入れることで公開討論の実現に一歩近づけると思ったからである。(小谷野さんとのメールのやりとりの詳細については、別に記事をアップする予定。) さて今回、このコンテンツを再アップするにはきっかけがあった。それはアマゾンの『禁煙ファシズムと戦う』のページに投稿されたあるレビューだった。投稿者は元喫煙者の方のようだ。ここに転載してみることにする。 現実逃避をしていました。2007/10/8 恥ずかしい話ですが、私はどうしても長年の煙草をやめられずに悩んでおりました。 そこにこ
乙〇知〇君より、私がプライヴァシーの侵害をしているという申し立てがあったと、はてなから連絡があった。 乙〇君は、荻上チキは筆名だという。しかし、筆名というのは作家が用いるもので、かつおおよそはその実名もまた世間には知れている。岸本葉子も筆名だが、その本名は『現代日本執筆者大事典』にちゃんと載っている。覆面作家というものがあって、初期のエラリー・クイーン、北村薫などがいるが、彼らは推理小説を書いたのであって、何らかの議論を行ったわけではない。江藤淳や柄谷行人でも、調べれば実名は分かるし、隠してはいない。筆名で活動しているからといって、その本名を堅く隠蔽しようとし、明かされたからといって被害を訴えたなどという前例がないのである。 戦後の学者でいえば、見田宗介が真木悠介という筆名を使ったが、ほかにはあまり見当たらないし、見田も、隠していたのかどうか疑問である。学者が変名を使ってポルノ小説を書くと
新着コメント 暴君の最期③ みけ (09.27 22:03) christmas (09.26 14:24) 春野ことり (09.25 05:28) ひいらぎ (09.23 21:56) 春野ことり (09.22 01:03) ひいらぎ (09.21 20:42) kokeshi (09.21 00:18) hanamegane (09.20 22:33) 児斗玉文章 (09.19 20:56) akagama (09.19 16:35) 中央公論1月号の特集、「医療崩壊の行方」の中で、若手医師の匿名座談会ー現場からの提言 という記事があった。「患者のみなさん、まずはあきらめてください」 というタイトルがつけられている。これによると 厚労省は「自宅での看取り」を求め、「お産も産婆さんが家で取り上げる」ことをすすめようとしている。そうすれば日本人の平均寿命は下がるし
宮沢賢治という、岩手県花巻村出身の作家がいる……などと、あえて紹介する必要はないだろう。それほど著名な作家だ。 一応、教職についたり農業技術の研究を行い*1、『春と修羅』等で知られるような詩を発表。さらに理想境「イーハトーブ」を舞台とする小説群は、現在でも多くの愛読者を獲得している。……という基本情報さえ押さえていれば問題ない。 さて、宮沢賢治の作品に『ツェねずみ』という寓話がある。 宮沢賢治 ツェねずみ ある古い家の、まっくらな天井裏に、「ツェ」という名まえのねずみがすんでいました。 ある日ツェねずみは、きょろきょろ四方を見まわしながら、床下街道(ゆかしたかいどう)を歩いていますと、向こうからいたちが、何かいいものをたくさんもって、風のように走って参りました。そしてツェねずみを見て、ちょっとたちどまって早口に言いました。 「おい、ツェねずみ。お前んとこの戸棚(とだな)の穴から、金米糖(こ
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