【ソウル時事】韓国国防省は30日、北朝鮮の特殊戦兵力が20万人に上るとする2010年の国防白書を発刊した。前回の08年版国防白書では18万人余りと記述しており、2万人増加したことになる。 今年の国防白書は、北朝鮮が前方の軍部隊を再編成するなど「特殊戦能力を強化している」と指摘。特殊部隊はトンネルや航空機を利用して韓国に侵入し、「主要目標への攻撃や要人暗殺、後方かく乱」などの作戦を遂行できると分析した。 また、3月の哨戒艦攻撃や11月の延坪島砲撃などを踏まえ、「北朝鮮の政権と軍はわれわれの敵」と明記した。国防白書で北朝鮮を「敵」と記述したのは2000年以来10年ぶり。 国防省当局者はこうした表現について、「継続的に挑発を行う北朝鮮に強力な警告のメッセージを伝え、わが国民に北朝鮮の実態を明確に知らせるため」と説明した。一方、北朝鮮の祖国平和統一委員会はウェブサイト「わが民族同士」で、「公