克美しげるが亡くなったらしい。この人の名前は必ず「人殺し」という形容付きで語られるんだが、売れなくなった時代に銀座のホステスに貢がせ、ソープ嬢までやらせて、それがカムバックに邪魔だというので殺したわけです。ところで、人殺しの芸能人というのは他にもいる。押尾学は記憶に新しいが、古いところでは「毛利郁子」という人がいます。大映の人気女優だったが、妻子ある男性の子を産み、さらに女性関係で揉めて刺殺、出所後は不明です。まぁ、人を殺したら、まともな社会生活には戻れませんね。克美しげるも、とうとう本格的な復帰は叶わなかった。 ハウツーでなくワットイズの人殺し書。 ストイックなまでに淡々と書き連ねられた叙述には 恐怖やグロさは感じないがただひたすらに人間が「物体」であることを再認識させられる。 一通りの殺害方法や凶器、劇薬、有名な事件について過不足無く触れているのは素晴らしい。 発刊されたのが2007年